2020-12-19

ザ・ボンゾ・ブック

ジョン・ボーナムの本が発売されました。

ドラム機材についての解説が面白いかも知れません。

本人のものではなく、彼と同じ機材を集めた人がいて、その人の機材をもとに書かれているようです。。。

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2020-12-17

Hard Way To Heaven 9 : Headley Grange Session #4

続いての音源。。。

Acoustic & Electric Guitar Demo #1-1
Acoustic Guitar Demo #1-2
Acoustic Guitar Demo Demo #1-3
Acoustic Guitar Demo Demo #1-4
Acoustic Guitar Demo Demo #2-1
Acoustic Guitar Demo #2-2
Piano Demo #1
Piano Demo #2
Acoustic Guitar Demo #3

1.は少し暗い印象の演奏で、左チャンネルにアコースティック・ギター、右チャンネルにエレクトリック・ギターを収録しています。Ten Years Goneに、通じるように思えました。収録時間は1分30秒ほどです。

2.は、1の演奏を続けています。左チャンネルは無音で、右チャンネルには1.の左チャンネルに入っていたアコースティック・ギターのフレーズが収録されています。収録時間は30秒ほどです。

3.は、も1、2の演奏が続きます。今度は2.の逆で、左チャンネルには1.の左チャンネルに入っていたアコースティック・ギターのフレーズが収録されていて、右チャンネルは無音です。収録時間は1分ほどです。

4.もアコースティック・ギターの演奏で、これまでとはちょっと違った印象の演奏から始まり、後半は1.-3.と同じフレーズに変わります。左チャンネルにアコースティック・ギターのフレーズが収録されていて、右チャンネルは無音です。収録時間は1分10秒ほどです。

5.は1.-4.の演奏を発展させたような演奏です。両チャンネルに同じアコースティック・ギターの演奏が収録されています。収録時間は2分ほどです。

6.は、5.の続きです。終始穏やかな演奏ですね。後半はThe Rain Songの最後の部分を思わせるフレーズが聴こえてきます。

これとは別に、72 The Rain Songセッションといわれる音源もあるのですが、雰囲気は非常に近いです。どちらかの日付は間違いで、同じころに録音されたものなのかも知れません。収録時間は1分30秒ほどです。

7.はピアノによる演奏です。5.、6.のアコースティック・ギターのフレーズを、今後はピアノで弾いています。

オーバー・ダビングはなく、1台のピアノが使われているようです。

ピアノの音には響きがありますね。

ヘッドリィ・グランジには古いピアノがあったのですが、きちんと調律されている状態ではなかったようです。Boogie With Stuのような演奏、ヘッドリィ・グランジのピアノが合うのかも知れませんが、こちらの演奏とはちょっと違うように感じます。

穏やかな演奏ですが、やはりジョンジーが弾いているのでしょうか。

収録時間は1分40秒ほどです。

8.は7.の続きです。収録時間は3分20秒ほどです。

9.はアコースティック・ギターの演奏で、1.-6.とは別の曲ですね。

収録時間は3分30秒ほどです。

Four Symbolsに収録されない曲、しかも断片的なものばかりが続きました。次回からはFour Symbolsに収録された曲のセッションとなります。

2020-12-16

Hard Way To Heaven 8 : Headley Grange Session #3

Four Symbols Headley Grange Hard Way To Heaven

前回書いた音源の中には、”何処へ”の一部が収録されていました。

今回のテープに収録されている曲は、すべてTen Years Goneです。

71 Headley Grangeと呼ばれている音源には、何種類かあることがわかっています。

ただ今となっては、本当に71年に録音されたものなのか、場所がヘッドリィ・グランジで正しいのか、調べるすべがありません。

このブログでは、とりあえず定説が正しいと考えて書き進めていくことにします。。。

Four Symbols向けの録音の中に、のちのアルバムに収録された曲がいくつも残っているのは興味深いですね。ここで聴くことができるTen Years Goneは、(断片的ではあるのですが)アルバムに収録された演奏に大分近い内容です。

収録時間はおよそ7分です。

ギター・ソロが終わって、Did you ever need somebodyと歌い出すところあたりから、

And you knew you wouldのあたりまで、公式版の3:20あたりから4:00あたりを何度も繰り返されています。

　1. Acoustic Demo

　2.-12. Electric Demo

1はアコースティック・ギター1本による穏やかな雰囲気の演奏です。２分程度収録されています。

2-12はエレクトリック・ギター2本(?)による演奏で、収録時間はいずれも30秒前後です。

同じ部分を何度も繰り返して演奏していますね。

どちらの音源も2トラックのレコーダーで録音されたようです。

1の方は微妙に左右の音が違っていて、二本のマイクでステレオで録音されたようです。

2-12は左右別々の演奏が入っているので、オーバー・ダビングされたのでしょう。

少しごそごそ音がしますがが、マイクは手持ち(?)だったのでしょうか。

ジミーはギターの音を重ねて、オーケストラのような効果を出すことを目指していたといいます。それを具体化したのが天国への階段であり、Ten Years Goneだったわけですが、この音源はその制作過程がわかる貴重なものだと言えますね。

2020-12-14

Hard Way To Heaven 7 : Headley Grange Session #2

Four Symbols Hard Way To Heaven

続いては4分ほどの短い音源です。

短いフレーズを4つ演奏しています。

Electric Piano #1
Electric Piano #2
Acoustic Guitar #1
Acoustic Guitar #2

1はエレクトリック・ピアノによる演奏で、収録時間は27秒程度。演奏はジョンジーによるものでしょうか。

2でも1と同じフレーズが演奏されます。簡単なエンディングが付きますが、終わる寸前の微妙なところでテープは停められてしまっているようです。収録時間は22秒程度です。

3はアコースティック・ギターによる演奏で、収録時間は2分半程度です。コードを弾きながら、(ジミーが?)ハミングをしています。

1～3は、ツェッペリンのなにかの曲に繋がる断片というわけではなさそうですね。

4はアコースティック・ギターによる演奏で、収録時間は30秒ほどです。ちょっとびっくりなのが、ここで弾いているフレーズで、Presenceに収録された何処へ(Hots on for Nowhere)の一部が収録されています。71年当時にもうこのフレーズはできていたのですね。。。

1の音は少しこもっていますが、１と比べると残りの演奏ははっきりしているでしょうか(特に5は)。

3と4の間には一瞬、バンドによる演奏の音が残っています。

また途中から録音が始まっていたりもしていて、一本のテープに曲のアイデアを無造作に収録した、という印象の音源ですね。

2020-12-13

Hard Way To Heaven 6 : Headley Grange Session #1

Hard Way To Heaven

ツェッペリンの楽曲のいくつかは、ジミーがふと思いついたフレーズや、どこかで聴いた音楽の断片を組み合わせて曲の形に仕上げていき、最後にロバートが歌詞を載せるといったやり方で作られたようです。

Four Symbolsでは、ジョンジーが考えたアイデアをもとにした曲も加わります。

Led Zeppelin IIIとFour Symbolsについては、こういった曲の素材の音源が特に多く残っています。おかげでそれがどのようなものだったか、50年近く経った今でも知ることができます。

今回からしばらくFour Symbolsのための素材になった音源を書いていきたいと思います。

まずは、 Headley Grange Session #1からです。

この音源、一応71年にHeadley Grangeで録音されたと言われていますが、真偽はよくわかりません。今となっては確かめようがありませんね。

友人の中には、71年にジミーの自宅のスタジオで録音された、という人もいます。

音質は、全体的に携帯型の録音機で録音されたような印象です。

(まだ完全な曲とは言えない段階ですが)5曲収録されています。

Acoustic Demo #1
Electric Demo
Acoustic Demo #1
Dancing Days #1
Dancing Days #2

1はアコースティック・ギター一本による演奏、収録時間は37秒くらいです。軽快で、はねたリズムのフレーズが続きます。

2はドラム、ベース、エレクトリック・ギターによる演奏で、オーバー・ダビングはされていないように思えます。収録時間は55秒くらいです。

Dazed And Confusedのライブ演奏の中で、テーマが終わって、弓弾きの前までの間にテンポが速く、混とんとした部分がありますが、そんな感じです(といわれても、ちょっとすぐにはおもい浮かばないかも知れませんが)。

よくこの時期の録音の中にSick Againが演奏されているものがあると言われるのですが、この演奏のことを言っているのでしょうか。終わりの三分の一くらいを聴くと、そう聴こえなくもないかと思えます。。。

3もアコースティック・ギター一本による演奏で、収録時間は57秒くらいです。どことなくPoor Tomに似ているように聴こえます。

4は収録時間が1分47秒くらいです。はじめは3と同じ内容の演奏を繰り返すのですが、35秒あたりから展開が変わり、56秒くらいからDancing Daysのようなフレーズが出てきます。

5は、4のDancing Daysらしき部分のフレーズを演奏していて、収録時間は33秒くらいです。4も5もギターが2本重ねられているようにも聴こえますが、ジミーなら一本で弾いているのでは。。。と思います。

Dancing Daysがこの時期に演奏されているのは意外ですが、この時期の他の録音ではNo Quarterが出てきたりもします。曲のアイデア自体は早い時期に出来上がっていたのでしょう。。。

2020-12-11

Hard Way To Heaven 5 : どうしてヘッドリィ・グランジ?

Four Symbols Hard Way To Heaven

Four Symbolsに収録された曲の中で最初に準備されていたのは、Four Sticks とWhen The Levee Breaksの二曲かと思われます。

アイランド・スタジオで録音してみたけれど、それ以上の進展はなく。ヘッドリィ・グランジに場所を変え、気分を変えて新しい曲に着手したそうです。

でも、どうしてヘッドリィ・グランジだったのでしょう。

伝記やインタビューを読んでみると、いくつか理由があったようです。

築1795年の古い建物で、救貧院として利用されていたらしいのですが、暗い過去があったからか、何かが憑りついている雰囲気があったとか。ジミーの好みですよね。
その雰囲気に触発されて、創造力が刺激されたようです。
音響が素晴らしく、録音に適していたとも言われています。

こちらはSuper Deluxe Editionのブックレットに掲載されたヘッドリィ・グランジの写真です。

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当時、時間で縛られていた録音スタジオではなく、自由な雰囲気で録音することが好まれていたようです。

ミック・ジャガーはスターグローヴスという邸宅を購入し、ストーンズはモービル・スタジオを用意して、自由に録音できる環境を整えました。

アンディ・ジョンズも、自由にやりたいのならミック・ジャガーにお願いしてスターグローヴスで録音できるように頼んだら?とジミーに助言したようなのですが。。。。

ジミーは、使用料として週1,000ドルをミック・ジャガーに払うくらいなら、別な場所を探すよ、と答えたのだそうです(彼らしいですね)

結局、スターグローヴスの代わりにヘッドリィ・グランジで、でもストーンズのモービル・スタジオを借りることにして、Four Symbolsは録音されることになります。

モービル・スタジオはトレーラーに録音機材を積み込んだ特殊車両で、いろいろな車があることで知られています。ストーンズのモービル・スタジオは、ローリング・ストーンズが作った車で、オリンピック・スタジオもで使われたヘリオスの16チャンネルの卓が装備されていたそうです。

アイランド・スタジオでもヘリオスは使われていたりして。

ツェッペリンとっても信頼できる機材が使われていたのかも知れませんね。

こちらはストーンズのモービル・スタジオです。

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2020-12-09

Hard Way To Heaven 4 : If It Keeps On Raining (Rough Mix)

Four Symbols Island Studios Hard Way To Heaven

11月初めにアイランド・スタジオで録音したようですが、なにか音源は残っていないのでしょうか?⁇　調べてみると、現在聴くことができるの曲が一つだけあります。

それは最終楽章CODAのコンパニオン・ディスクに収録されていた、レビー・ブレイクの初期テイクです。

When The Levee Breaksが正式な曲名ですが、録音当時は If It Keeps On Raining と呼ばれていたようですね(歌詞からとられています)。

こちらは If It Keeps On Raining のトラック・シートです。

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録音は11月11日に行われ、エンジニアはアンディ・ジョンズだったようです。

7トラックしか使われていないことからもわかりますが、4人で合わせてみた、特にオーバー・ダビングもいいや、とりあえず記録しておこうか～、といった印象の録音です。

Rough Mixというサブ・タイトルもついているくらいですから。。。

正式なテイクとは別なテイクなので(ごく初期だし)、演奏の雰囲気や、音の印象も大分違いますね。ただ全体の曲の構成は正式なテイクに似ています。

この曲は、もともとはメンフィス・ミニーの古いブルース曲、When The Levee Breaksをもとにしているのですが、原曲の持つカントリー・ブルース調ではなく、正式テイクのようなツェッペリン独自の構成となっています。

初期テイクを録音していているこの時点で、すでに構成が固まっているのですね。。。

ツェッペリンのアウト・テイクは、ヴォーカルが入っていないものが多いです。多分、歌詞が出来上がるのが、録音作業の中でも後の方だったからなのでしょう。

この曲は元歌があるので初期テイクとはいってもしっかりヴォーカルが入っています。

歌詞を追いかけてみると、一部は原曲と同じなのですが、また別の部分では原曲とは違った歌詞となっています(別な曲か、ロバートの頭の中にあるブルースにありがちな常套句を適当に繋いでいったのでしょうか。。。)。

このテイクを聴くと、それまでのツェッペリンと違和感がありません。普通にスタジオで録音した音で、それまでの続きという印象で、不足を感じることはありません(ラフ・ミックスではあるのですが)。

ただ彼らは、もうこの頃になると、普通のスタジオで録音できるありきたりの音に満足していなかったようですね。これまでなかった新しい音を求めて、ヘッドリー・グランジでの録音に挑戦することになります。。。

Hard Way To Heaven 32 : When The Levee Breaks another mix - LED ZEPPELIN - CELEBRATION DAYS

Hard Way To Heaven 31 : When The Levee Breaks Alternate UK Mix In Progress - LED ZEPPELIN - CELEBRATION DAYS

Hard Way To Heaven 30 : When The Levee Breaks Sunset Sound Mix - LED ZEPPELIN - CELEBRATION DAYS

Hard Way To Heaven 20 : When The Levee Breaks - LED ZEPPELIN - CELEBRATION DAYS

Hard Way To Heaven 4 : If It Keeps On Raining (Rough Mix) - LED ZEPPELIN - CELEBRATION DAYS