LED ZEPPELIN - CELEBRATION DAYS

Led Zeppelinの音源を少しずつ集めています。

Houses Of The Holy

Reels Of The Holy 19 : たまに見かけるテープ

最近ebayで見つけたのですが、この時期に作られたテープが一本出品されていました。テープは7.5ipsなのでマスターそのものだとか、マスターのバック・アップだとかというわけではなさそうです。こういうテープ、たまに見かけますね。。。。 こちらの箱の筆跡…

Reels Of The Holy 18 : マスタリングとカッティング

11月の作業から大分時間が過ぎ、73年3月26日(28日、31日など諸説あり?)に「Houses Of The Holy」は発売されました。全世界同時発売だったようです。 そのマスターになったテープが、コンパニオン・ディスクの冊子に掲載されています。こちらがその箱なのです…

Reels Of The Holy 17 : 11月16日に作られたThe Ocean Working Mix

「Houses Of The Holy」の制作作業は、11月半ばになっても続きました。 コンパニオン・ディスクには、この時期の音源として「The Ocean」を収録しています。Working Mixという記載もあって、まだいろいろと試行錯誤をしているようですね。 「The Ocean」が録…

Reels Of The Holy 16 : 日本公演で演奏した曲

ツェッペリンは、72年10月に二度目の来日を果たします。このときにコンサートのセットリストを大幅に変え、「Houses Of The Holy」の曲が常に演奏されるようになりました。 「The Song Remains The Same」と「The Rain Song」は初めて一曲丸ごと演奏されまし…

Reels Of The Holy 15 : エディ・クレイマーによる(幻の?)マスター・テープ

大分前の話になりますが、エディ・クレイマーは自分が録音したテープをオークションに出したことがありました。その中にはツェッペリンのテープも複数あって、こういうものがオークションに出ていいものなのかと、とても驚いたのを憶えています。 そのテープ…

Reels Of The Holy 14 : 8月にミックスされた曲 

6月のUSツアーが終わり、8月になるとオリンピック・スタジオ1でアルバム制作の作業が再開されました。 この時期の音源というと、コンパニオン・ディスクにラフ・ミックス二曲が収録されています。 1.「Dancing Days Rough Mix With Vocal」1972年4月12日録音…

Reels Of The Holy 13 : No Quarter ミックス違い

72年のUSツアーは6月に行われたのですが、中旬にはニュー・ヨーク近辺でコンサートが開催されました。ニュー・ヨークにはエディ・クレイマーのエレクトリック・レディ・スタジオがあったため、ツェッペリンはこの機会を使って録音作業を行ったようです。 ど…

Reels Of The Holy 12 : ツアーで演奏された曲 

5月後半からの6月にかけてのUSツアーでは、「Houses Of The Holy」に収録された曲、収録される候補だった曲がいくつか披露されました。ただし常に演奏されていたわけではなく、演奏したりしなかったり、気分次第だったようです。 以下に挙げた日付は、それぞ…

Reels Of The Holy 10 : スターグローブス

今回は、スターグローブスで録音された曲について書いてみます。 スターグローブスはミック・ジャガーが所有していた別荘で、録音をするためのスタジオというわけではありませんでした。そのため「III」や「Four Symbols」と同様、モービル・スタジオを持ち…

Reels Of The Holy 9 : 「The Rain Song」初期テイク

今年2023年の3月の終わりに、ジミー個人のサイトで「The Rain Song」の初期テイクが発表されました。それまで未公開だったもので、「The Seasons」という曲名がつけられていました。 こちらで視聴できます。 映像には、以下の解説がついています。ちょっと読…

Reels Of The Holy 8 : 1972年4月30日に作られたラフ・ミックス

1972年4月30日に作られたラフ・ミックスを聴いてみます。 今回採り上げる二曲は、もともとは4月中旬にベーシック・トラックが録音されていました。1. 4月12日録音:「Houses Of The Holy」2. 4月16日録音:「Over The Hills And Far Away」 「Houses Of The Ho…

Reels Of The Holy 7 : 1972年4月にベーシック・トラックが録音された曲②

リッチー・ヨークによるツェッペリンの伝記を読むと、1972年4月に行われた録音の様子が書かれています。 ・4月の湿っぽい夜、リッチー・ヨークはオリンピック・スタジオを訪ねた。・スタジオ1では、ツェッペリンだけでなく、スレイドも録音していた。・ジミ…

Reels Of The Holy 6 : 1972年4月にベーシック・トラックが録音された曲①

ツェッペリンは1971年の終わりから1973年にかけて、何度もコンサート・ツアーを行いました。以前にも書いたように、「No Quarter」を1971年12月に録音したのですが、それ以降はしばらく作業を中断することになります。本格的に録音が始まるのは、2月のオセア…

Reels Of The Holy 5 : ライブで演奏された曲1

ツェッペリンは、アルバムの収録曲を発売前にライブ演奏することがありました。録音を始めた72年初め頃までの時期で、「Houses Of The Holy」の曲は演奏されているでしょうか。 ちょっと調べてみると、最も早いのは、1971年11月20日のロンドン公演で演奏され…

Reels Of The Holy 4 : 「No Quarter Rough Mix With JPJ Keyboard Overdubs - No Vocals」

再び「No Quarter」について書いてみます。 「Houses Of The Holy」は、1972年の初夏にスターグローブスで録音した、と昔から言われていました。確かにスターグローブスで録音された曲は多いのですが、ロンドンで録音された曲も多いようです。「No Quarter」…

Reels Of The Holy 3 : 「The Rain Song」のデモ

今回は「The Rain Song」のデモ・テイクについて書きます。この音源も海外の友人に聴かせてもらった数本のテープの中に収録されていました。収録時間は約4分半と短く、1テイクだけ収録されています。 演奏はアコースティック・ギター一本によるもので、静寂…

Reels Of The Holy 2 : 「No Quarter」の初期テイク

続いては、「No Quarter」の初期テイクです。 このテイクは、「Four Symbols」のリハーサルを収録した音源の中に含まれて、以前にも書いたことがあります。https://celebrationday.hatenablog.com/entry/2020/12/28/230050 「Four Symbols」のリハーサルは、…

Reels Of The Holy : 「The Rover」と「Dancing Days」のデモ

しばらく更新を休んでいましたが、少しずつブログを再開したいと思います。休む前にはいろいろなネタを考えていたのですが、もうすっかり忘れてしまいました。 そこで、まずは「Houses Of The Holy」から始めていきたいと思います。このアルバムは発売から今…

80年代のCD 3

80年代のCDをマスタリングしたBarry Diamentのコメント、なかなか興味深いです。 マスター・テープはジミーが持っていて、アトランティックにはコピーしたテープしかなかったと。。。 Barry Diamentは、出来る範囲内でテープの持ち味を生かしたマスタリング…

Houses Of The Holy のマスター・テープ

2014年~2015年に発売されたSuper Deluxe Editionのブックレットには、リマスターに使われたと思われるマスター・テープの外箱の写真が掲載されています。 こちらは聖なる館の外箱です。 市販の3Mのテープに、アトランティックの曲目を掲載する用紙が貼られ…

Houses Of The Holy オリジナル日本盤

Houses Of The Holyについてはオリジナル日本盤も取り上げてみたいと思います。 日本盤というと独自にカッティングされたアルバムが多く、それらはオリジナルのUS盤やUK盤に比べてどちらかというと眠い音がして、一般に評価は低いようです。 ただ本作につい…

Houses Of The Holy UKオリジナル盤

こちらはUKオリジナル盤のレーベルです。 このアルバムからイギリスでのプレスはPolydorからCBS(?)に移ったようで、レーベルの配色もUS盤に準じたものに変更されました。 レコード番号はK 50014でKinny Musicの表記に変わります。 こちらはデッド・ワックス…

Houses Of The Holy USオリジナル盤

Houses Of The Holyは、ニューヨークのElectric Lady Studioで、Eddie Kramerによってミキシングされました。 また各国オリジナル盤のうち、US盤、UK盤、ヨーロッパ盤の一部は、Robert Ludwigよってカッティングされました。 セカンド・アルバムのUSオリジナ…