Led Zeppelin III
Bombay Session、CODAのCompanion DiscにはFriendsとFour Sticksの最終テイクが収録されています。 但し現存しているテープには、もっと多くのテイクが収録されているようです。 手許には、知られているコレクターの方からお借りしたコピー・テープがありま…
これまでBombay Sessionの詳細はあまり知られていなかったのですが、Super Deluxe Editionの発売に伴って、少しずつ様子がわかってきました。 Googleで、次のような言葉で検索をしてみてください。 ”When Led Zeppelin recorded in Mumbai and rocked a Cola…
これまでサード・アルバムの制作過程について書いてきました。 ほとんど書くべきことは書いたでしょうか。。。 一連のMaking Of LZIII、最後は制作後の音源、所謂”Bombay Session”です。 この音源の一部はCODAのcompanion discに収録されました。 どんな音源…
最近、同じUS盤の初期プレスでも工場によって音が違う、といった話を耳にします。 同じスタンパーを使ってプレスした盤なのにそんなことが起こるのでしょうか。 アトランティック・レコードは、いくつかの工場を使ってレコードをプレスしていました。 例えば…
こちらはB面の箱です。 右下に描かれている走り書き。これ、気になりますよね。以前も気になったのですが、それっきりになっていました。サード・アルバムのマスター・テープ2 そこで今回はアメリカ人の友人にこの記述を読んでもらいました。 First and last…
こちらはリールの箱の裏側です。 曲によって矢印とアスタリスク(?)が付いていますが、これはマスター・テープができた時点で曲目が決まっていた曲を示しているのでしょうか。 Out On The Tilesはまだ決まっていなかったのでしょうね。追記されたようです。 1…
しばらく更新せず、これまで書いた内容をすっかり忘れてしまいました。。。 ざっと読み返してみたのですが、とりあえず制作中の音源については、ほぼ書き終えたようですね。 というわけで、 今回はレコードやCDの元になったマスター・テープについて書いてみ…
まだ触れていなかった音源、これが最後です。 この音源には、Led Zeppelin IIIとFour Symbolsから数曲か収録されています。 内容は以下の通りです。 Celebration Days Hey Hey What Can I Do Out On The Tiles Four Sticks When The Levee Breaks 他の音源と…
まだ触れていなかった音源、続きを書きます。 今回はCODA work tapeです。 そう呼ばれている通り、CODAを製作する過程で作られた音源だと言われています。 このテープのマスターに近いものをお借りすることができました。 ちょっと聴いてみましょう。。。 内…
前回書いた3曲のうち、残りの"Since I've Been Loving You"について書きます。 前回書いた”コピー”の音源と、2014年のリマスター音源を比べてみましょう。 "That's The Way"と同様、”コピー”も正式版と同じテイクで、ほとんど同じような仕上がりですね。 ぱ…
まだ書いていない音源がいくつか残っていました。 少しずつ書いていきたいと思います。 まずは”Since I've Been Loving You”のヴォーカル・トラックです。 これはちょっと変わっていて、正式版の一部(1:53~3:40)を、ヴォーカル・トラックのみ収録しています…
インタビューによって、大まかなことがわかりました。 ちょっとまとめてみましょう。 Ardent Studioで行った作業は、いくつかのトラックの録音、オーバー・ダビング、ミックス、マスタリングだったようです。 ただ、ドラムを録音したような話もしています。…
インタビューの続きです。 Anyway, we mixed to 1/4" tape. There were some extra mixes, which I still have today on the original 1/4", that we thought were WAY too radical to use...no one would have accepted them, we thought. I hear them now …
前回のインタビューの続きです。 For guitars, I think there were Neumann "pencil" mics on acoustics, either 84's or their predecessors, or perhaps 86's, if they were around by then. Electrics would vary from 47 or 67 on softer sounds to EV o…
もう一つ、より詳しい内容のインタビューを見つけました。 こちらは、”Whole Lotta Zepp”という本にも一部掲載されていますね。 もともとの記事もどこかで見た記憶があるのですが、ちょっと見つからず。。。改めて見つけたのは、オーディオ関係の掲示板にコ…
昔読んだ伝記によると、Led Zeppelin IIIはアメリカで仕上げられたと書いてありました。 一方90年代に発売されたCDのクレジットでは、ほとんどの曲がイギリスで録音され、アンディ・ジョンズによってミックスされたと記載されていました。 イギリスではミッ…
これまで6月と7月の録音作業を追ってきたのですが、ここでちょっとまとめてみたいと思います。7月初め時点での状況は、と。。。 Immigrant Song 少なくともベーシック・トラックは録音した、という状態でしょうか。 6月28日のBath Festivalでは歌詞が完成し…
一連の内容を書いているうちに、Record Collector誌によるLZIIIについての記事を見つけました。 The making of Led Zeppelin III - Record Collector Magazine 著名なDave Lewis誌が書いたもののようですね。 この中で、Island Studiosでの録音作業について…
ツェッペリンは、Olympic Studiosでの録音を終えると、6月後半にReykjavíkとBath Festivalでライブ演奏を行いました。また7月中旬には西ドイツ・ツアーもありました。 Led Zeppelin IIIの録音はまだまだ終えることはできず、空いている7月の初旬に再びスタジ…
6月10日のOlympic Studiosで録音されましたが、記録されている中では最後の日になります。 この日に録音された曲には、Companion Discに収録された"Key To The Highway / Trouble In Mind”があります。 ブルースのスタンダード、二曲が繋げられています。ど…
今まではリハーサルやライブの話でしたが、これからしばらく2014-15年に発売されたリマスター音源を中心に聴いていきたいと思います。 Super Deluxe Editionのブックレットには、Companion Disc に収録された曲についてテープの録音データが掲載されています…
Headley Grangeはハンプシャー州にある古い建物です。 1700年代の終わりに建てられ、救貧院として利用されていたこともあったようです。 1960年代には、ミージシャン達がスタジオよりも自由な環境を求めて、録音の場として利用するようになりました。 ツェッ…
"Since I've Been Loving You"(貴方を愛し続けて)は、ツェッペリンの楽曲の中でも特に人気のある一曲ですね。 Led Zeppelin IIIに収録された曲の中で、この曲だけは早いうちに完成されていたようで、早い時期からコンサートで演奏されました。 70年は、1月初…
Jenning Farm Bluesを聴いてみましょう。 手持ちの音源には、Led Zeppelin III Super Deluxe Editionもあるのですが、関係者経由でいただいたものもあります。 後者の収録時間は25分ほどで、イントロから始まって途中で切れてしまうテイクが9テイク(どう数え…
"Jennnings Farm Blues"はどのように録音されたのでしょうか。 Led Zeppelin III Super Deluxe Editionのブックレットにテープの箱(?)が掲載されています。 69年12月13日のOlympic Studio 2で録音されたようですね。ギターもその日のうちにラフ・ミックスさ…
Led Zeppelin IIIに収録された曲を、録音した順に追いかけています。 続いては、"Jennnings Farm Blues"です。 Bron-Y-Aur Stomp「スノウドニアの小屋」の初期ヴァージョンなのですが、Bron-Y-Aur Stompとは違って、アコースティック・ギターの代わりにエレ…
"Knowing That I'm Losing You"を聴こうと思うと、どうすればいいでしょうか。 ちょっと困ってしまいますね。。。 2000年にYardbirdsのコンピレーション・アルバム”Cumular Limit”が発売されるのですが、"Knowing That I'm Losing You"は、このアルバムの初…
今年はLed Zeppelin IIIが発売されて50年になります。 そこでこのアルバムの録音を、時間の経過に沿って振り返ってみましょう。 何回かに分けて書いていくつもりです。 ----- Led Zeppelin IIIの制作は70年に入ってからなのですが、収録曲の中にはそれ以前に…
モノとステレオのコンパチ盤、というレコードが、昔はあったそうです。 どうやら二種類あって(以下ちょっと内容に自信がないのですが。。。)。 1. 45/45のステレオ盤が出始めた58年頃、モノラルの音源をステレオのカッター・ヘッドでカッティングしたもの モ…
この盤、ちょっと気になることがあります。 カバーを裏返してみると。。。 MONO + STEREOと書いてありますね。 曲によってモノとステレオが混在しているのかな? ・・・・と思って(期待して)聴いてみたのですが、全曲ステレオでした。 コンパチ盤ということ…