これまで初期に発売されたアルバム三枚のUSオリジナル盤とUKオリジナル盤について書いてきました。
これらはジミー・ペイジの監修の元、マスター・テープから直接レコードを作った可能性が高く、音質面で期待できる盤です。
他の国のオリジナル盤は、マスター・テープのコピーからそれぞれの国のエンジニアが独自にカッティングしたと考えられます。※
昔はツェッペリンを聴くならUK盤で、と言われていました。
UK盤の持っている音の質感が好まれ、イギリスのバンドならやっぱりUK盤がいいと考えられていたのでしょうか。
それが最近ではUK盤よりUS盤の方に人気が集まっているようです。
インターネットで情報が増えたことで、あまり評価されることのなかったUSオリジナル盤も、初期プレス盤に限れば優れているということが広まりました。
UK盤とUS盤、どちらがいいのでしょうか。。。
初期のアルバム三枚は、アメリカでマスタリングしたことがわかっています。おそらくマスター・テープそのものからレコードを作ったはずなので音はよさそうですね。
マトリックス・ナンバーのサフィックスに注目すると、UK盤のセカンドとサード・アルバムは何度かカッティングをやり直したことが伺えます。素直に考えるとジミーが 指示したと見ていいのではないでしょうか。
UK盤をカッティングしたときにマスター・テープから直接マスタリングしたとは考えられないでしょうか。ジミーの性格からしてマスター・テープを他人に預けるということは考えにくいように思います。イギリスに持ち帰っていなかったかでしょうか。
どうとでも考えられ、なかなか難しいですね。。。
フォー・シンボルス以降は、音質の統一化化への取り組みが始まります。
集める楽しみがなくなって寂しいような、ほっとするようなちょっと複雑な気分です。
※西ドイツ盤のオリジナルの中には、US盤のスタンパーが使われているものもあります。当時からドイツでは音質にこだわりがあったのでしょうか。