ツェッペリンのデジタル音源に対しての一般的な評価というと、次のようなものでしょうか。
80年代に発売されたCDは、CDのフォーマットが出来てすぐに作られたものなので音質に問題があった。
90年代にGeorge Marinoがリマスタリングを行ったCDは音がよくなっている。
2014年にJohn Davisのリマスター音源ってどうなんだろう、George Marinoと比べてどれほどよくなっているのかな?
海外では、エンジニアのSteve Hoffmanが主催するのフォーラムがあります。
そこではいろいろなトピックで話が盛り上がっているのですが、ツェッペリンの音源について、たくさんの人が活発に意見交換をしています。
その中で印象に残るのは、80年代に発売されたCDを見直されていることです。リマスター音源より評価されている場合もあってちょっと意外ですね。リマスタリングの意味とは?という気にもなってしまいます。
これはつまり、リマスターによって音をいじりすぎてしまったという面もあったのでしょうか。
個人的にはどうだったかというと、90年にGeorge MarinoがリマスターしたCDを初めて聴いたときには、明瞭な音で音質が向上したと感じたものでした。
ただ年月を経て、80年代に発売されたCDを改めて聴いてみると、落ち着いた音でこれもなかなかいいなあと。両者のどちらの方が優れていると一概に言えないと思うようになりました。
2000年代は音圧を競って上げることが流行になりました。この間に発売された音源は刺激的な音になったという印象を受けます。音圧を上げると迫力は増しますが、弊害もあるようです。
2014年にJohn Davisがリマスターした音源はそのゆり戻しで80年代のCDほどではないにせよ、音圧が下がったようです。
最近の好みとしては、ダイナミック・レンジをできるだけ確保した音がいいのかなと感じています。John Davisの音もいいですが、もう少しおとなしくてもいいような。。。