Hard Way To Heaven 34 : Four Sticks alt. mix - LED ZEPPELIN

Four Sticksの録音作業は、なかなか進まなかったようです。

70年の11月に一度手を付けたようなのですが、今のところその音源は残っていません。多分形にならなかったのでしょう。

ヘッドリィ・グランジでも録音しようとしたのですが、うまくはいかず、アイランド・スタジオに戻って録音をしてみて、やっと形になったという話です。

やっぱりあのリズムが難しかったのでしょうね。。。

以前、Four Sticksには4種類の録音があると書きました。

今回は、3、4について書いていきます。

どちらもバンドの大ファンの方から聴かせていただいた貴重な音源ですね。

まずは3なのですが、過去にロンドンにあった某スタジオのラベルが貼られていたカセット・テープに収録されていました。以前、Monitor Mixという海賊盤があったのですが、そこに収録されていたものと同じ音源のようです。

演奏自体は、正式な音源変わらないようなのですが、曲が始まる前の数十秒が収録されていて、ここが興味深いですね。ボンゾがどかどかっとドラムを叩いたあと、”123 456, 123,1‼”とカウントをして曲が始まります。

この曲、6/8拍子の5，6から始まって、5/8拍子に繋がっていき、5/8と6/8が交互に繰り返されるのですが、彼の頭の中ではこんな風にリズムをとっていたのか～と。

4の方は、Led Zeppelin IIIの別ミックスと一緒に収録されていたり、いろいろな貴重音源をまとめたCDに収録されていたりします。

後者では、曲名は Four Sticks (Tidley Om Pom Pom)と記載されています。こういう曲名の付け方って、Companion Discに収録された音源にもありましたね。

こちらは、ドラム、ベース、ギターによるベーシック・トラックをミックスした音源のようです。規則正しいドラムとベースとは、確かにTidley Om Pom Pomという雰囲気に合っていますね。ミックスのバランスも、その雰囲気を強めているような印象です。

ヘッドリィ・グランジでの作業と、サンセット・サウンド・スタジオでの作業はわずかな時間しかなかったため、録音はさぞかし忙しかったでしょうね。

1～4はすべて同じテイクをもとにした音源で、短期間に集中的に作業を進めたのかと思います。

そういえば3とか4の他にも、ファンの間では別ミックスがぽろぽろと出回っています。

一説によると、ジミーはずいぶん前からCompanion Discのような企画を考えていたのだとか。曲を調査したり選定している過程で、作業に関わった一部のエンジニアが音源をもらっちゃったりしたのかも知れませんね。