この記事について書くのも久しぶりです(来日50周年のうちに書き上げようと思ったのですが)。どんなことを書こうとしたか、思い出しながら書いています。。。
まず、観客が録音したもの以外にどんな録音があったかを整理しましょう。
- showcoのRasty Evansが録音をしたもの。大阪2公演が残っています。
- ワーナー・パイオニアが、オタリのマルチ・トラックで録音したもの。東京と大阪各2公演が残っているといわれています。
- (秘密で?)録音されたもの。大阪最終日が残っています。
1.は近年見つかったもので、海賊盤のCDになりました。部分的に収録されていますが、全部残っているのでしょうか。何となく、小出しにしてしているような気も。。。
3.は70年代から出回っていますね。ワーナー・パイオニアが録音したものとは別に、ひそかに録音されたという噂があります。2トラックのオープン・リールのデッキを二台使って、途切れ目ができないように時間差を設けて録音したといいます(確かに二種類の音源が残っています)。
ただこの録音、楽器のバランスがめちゃめちゃで、まともにモニターをしていなかったようにも思えますね。
2.についてはどうでしょう? 一番気になる録音なのですが、あまり情報がありません。これまでちゃんと聴いたという話もありませんでしたし、そもそも現存するのかという疑問もありました。録音状態が悪く、テープは他の用途に使ってしまった、なんて証言もありましたし。
昨年、この音源について友人たちと情報交換をしたのですが、いくつか面白い話を聞かせてくれました。それによると。。。
昨年亡くなった有名なツェッペリンのファンと、もう一人これまた有名なファンがこの録音を聴いて、技術的に問題のない状態であることを確認したのだそうです。
どうやら現存はしているようですね。
但し、これが日の目を見ることがあるのか。。。
亡くなった有名なファンの見解では、「胸いっぱいの愛を」の後半部で演奏されたカバー曲の著作権と、演奏全体にある「緩み」が問題で、発売はされないんじゃないか?とのことです。
確かに著作権の問題は面倒ですね。。。
一方で、「緩み」はどうでしょう。確かにツェッペリンのライブは緊張感と迫力がありますが、演奏時間が長すぎて、中だるみも目につきます。演奏内容がジミーの納得できるような水準に達していないのかも知れませんね(ファンとしては、まったくこだわりはないのですが)。
「永遠の詩」や「How The West Was Won」のような入念な編集をすれば、発表できるのでしょうが、そこまでするのかなあ~?
ツェッペリンも半世紀前のバンドだし、今後新しいファンができるとは考えにくい。ジミーも歳だし、もう難しいかな??? 友人との話はちょっと寂しい結論となってしまったのでした。。。