ツェッペリンは1971年の終わりから1973年にかけて、何度もコンサート・ツアーを行いました。
以前にも書いたように、「No Quarter」を1971年12月に録音したのですが、それ以降はしばらく作業を中断することになります。
本格的に録音が始まるのは、2月のオセアニア・ツアーが終わって少し落ち着いた、4月に入ってからのことです。
コンパニオン・ディスクのブックレットによると、ロンドンのオリンピック・スタジオ1で何曲かベーシック・トラックを録音したようです。
このときのエンジニアは、ジョージ・チキアンツでした。彼は以前のアルバムでアシスタントをしていました。
72年4月12日: Dancing Days
72年4月12日: Houses Of The Holy
72年4月15日: The Ocean
72年4月16日: Next One (Over The Hills And Far Away)
72年4月16日: The Crunge
これらのベーシック・トラックからは、のちにラフ・ミックスが作られ、それらがコンパニオン・ディスクに収録されました。
72年4月30日: Houses Of The Holy Rough Mix with Overdubs
72年4月30日: Over The Hills And Far Away Guitar Mix Backing Track
72年5月30日: The Crunge Rough Mix - Keys Up
72年8月4日: Dancing Days Rough Mix With Vocal
72年11月16日: The Ocean Working Mix
並べてみると、収録曲の半数はオリンピック・スタジオで録音されたことになります。
昔から「Houses Of The Holy」の録音はスターグローブスで行われたと言われていましたが、案外そうでもないようですね。