US盤
最近、同じUS盤の初期プレスでも工場によって音が違う、といった話を耳にします。 同じスタンパーを使ってプレスした盤なのにそんなことが起こるのでしょうか。 アトランティック・レコードは、いくつかの工場を使ってレコードをプレスしていました。 例えば…
こちらはB面の箱です。 右下に描かれている走り書き。これ、気になりますよね。以前も気になったのですが、それっきりになっていました。サード・アルバムのマスター・テープ2 そこで今回はアメリカ人の友人にこの記述を読んでもらいました。 First and last…
こちらはリールの箱の裏側です。 曲によって矢印とアスタリスク(?)が付いていますが、これはマスター・テープができた時点で曲目が決まっていた曲を示しているのでしょうか。 Out On The Tilesはまだ決まっていなかったのでしょうね。追記されたようです。 1…
しばらく更新せず、これまで書いた内容をすっかり忘れてしまいました。。。 ざっと読み返してみたのですが、とりあえず制作中の音源については、ほぼ書き終えたようですね。 というわけで、 今回はレコードやCDの元になったマスター・テープについて書いてみ…
前回の投稿で、MOの盤はステレオで収録されているけれど、ファースト・アルバムほど明確な左右の分離はない、よりモノラルに近い、と書きました。 考えてみると、サード・アルバムの中で明確なステレオ効果のある部分はあったでしょうか。。。ちょっと挙げて…
mono盤について一番気になるのは、どうやって作ったか、ということでしょうか。。。 このmono盤にはCompatible Stereo Generatorを使ったという表示はありません。 ステレオ音源をモノラルに変換すると、両チャンネルに収録されている音は二倍の音量となり、…
さて、もう一つのオリジナル盤、UK盤と比べてみます。。。 プロモ盤とUK盤はなんだか似ていますね。音が飛び出してくるような印象を受けます。 MOの盤はやはりちょっと引っ込んでいます。 ここでプロモ盤とMOの盤のラウドネスを比べてみます。 こちらがプロ…
それでは盤を眺めてみましょう。。。 まずはレーベルから。 プロモ盤なのでレーベルの色は白。左側にサンプル・コピーで非売品と書いてあります。 右上に7201という数字があります。 市販のサード・アルバムのレコード番号はSD7201ですが、SDがないですね。 …
ツェッペリンのアルバムは、基本的にはステレオで収録されましたが、一部に例外もあります。 南米諸国で最初期に作られた盤のいくつかはモノラルで収録されました。 またアメリカではラジオ局向けにプロモ盤が作られたのですが、この中にモノラル盤がありま…
このブログを読んでくださっているEIZOOOさんからとても貴重なレコードをお借りすることができました! ブログをやっていて本当に良かった。。。EIZOOOさんには本当に感謝です!! こちら、サード・アルバムのUS promo盤です。 サード・アルバム発売当時製作…
もう少しこの盤について考えてみたいと思います(想像の域に入ってしまう話ですが)。 よく言われている説に、サフィックスが1s/2sの盤のB面は、ミックス違いというより完成していない状態のラフ・ミックスではないか、というものがあります。 とすると、1s/3s…
この盤、どういう素性のものなのかをもう少し。。。 マトリックス・ナンバーを見ると機械で打たれていますね。 アトランティック・レコードが製造するレコードは、普通手書きで書かれています。 また”2s”や”4s”といった書き方は、RCAのレコードに見られる…
手元の1s/3sの盤を聴いてみると。。。 通常の盤と比べてミックスが違うかというと、それほど違和感はないですね。 海外の友人にも比べてもらいったのですが、やはり同じ感想でした。 2s/4sとも比べてみると。。。 やはり違和感はありません。 ネット上で…
このレコードは、RCA(Record Club Of America)から発売されたものだそうです。 RCAについてネットで調べてみると、なぜかコピペしたような同じ記事ばかりですね(?)。それによると、RCAはペンシルバニア州ヨークに拠点のあったレコード・クラブの一つで、60年…
モノ盤、シングル盤を聴いてみると、いくつか気づいたことがありました。 まとめるというところまでには行きつかないですが、気づいたことはランダムに書いてみたいと思います。 ステレオをプログラムのCSG処理でモノにしても、左右がうまく溶け合うだけで迫…
少し分析してみましょう。 ファーストのUS盤、マトリックス・ナンバーのサフィックスがCの盤と比べてみます。 Cの盤はGeorge Pirosがカッティングした盤です。左右のチャンネルが逆になっていますが、迫力のある音に仕上がっています。 https://celebrationd…
モノラルのシングルをかけてみます。 これぞ、モノラルのシングル盤という音ですね。 Good Times Bad TimesとCommunication Breakdownのカップリングです。 やたら音が太いです。。。。 レーベルを見ると。。。 CSG Processed Mono Masterと書かれていますね…
個人的にモノラル音源をプログラムで作ってみましたが、レコード会社が作った盤にはどのようなものがあるのでしょうか。。。 〇市販されたアルバム 最初の数枚だけですが、ブラジル、アルゼンチン、チリなど南米諸国で発売されたようです。当時はまだステレ…
ファースト・プレスの周波数特性について、そのものと、イコライザー・カーブをCCIRからNABに変換させた音源を比較してみました。 できればターン・オーバーとロール・オフの影響のない、200Hz付近(が妥当でしょうか?)でレベルを合わせるべきなのかもしれま…
50年前の今日、アメリカでファースト・アルバムが発売されたそうです! そこで改めてファースト・プレス(マトリックス・ナンバーのサフィックスがAの盤)を聴いてみたのですが。。。 音は生々しいのですが、少し高音がこもっているような印象を受けます。 これ…
こちらはB面の外箱です。 見たところ、A面と大差ないですね。 ちょっと気になるのが左下の書き込みです。 読もうと思ったのですが、達筆すぎて。。。 どなたか読める方、いますか?
こちらの写真はA面の外箱です。 箱には二枚の紙が重ねて貼られています。 二枚目に貼られた紙を眺めてみると、SD8236という記号と8236という数字が書かれていますね。 前者はオリジナル盤の、後者はモノラルのプロモ盤のレコード番号です(一般にプロモ盤はオ…
2014年~2015年に発売されたSuper Deluxe Editionには、ブックレットが一冊付属しています。 内容はさまざまで、珍しい写真やメモラビリアの他にマスター・テープの外箱も掲載されていますね。いろいろと書き込みがあって興味深いのでちょっと眺めてみましょ…
いろいろなサフィックスの盤。音は変わるものなのでしょうか? 手元にある盤を確認したところD面であれば、サフィックスがB,C,Dの盤を比較できそうです。 というわけでNight Flightの冒頭30秒のf特を調べてみました。 こちらはBの盤です。 こちらはCの盤です…
デッドワックスの刻印をもとに、カッティングを担当したエンジニアをまとめました。 F.T.はFrank Tabino、G.P.は George Piros、-は無記名、?は調べてみてもその面が見つからなかったことを示します。 Frank Tabinoが多くを担当し、Pirosがそれを補佐した、…
写真はPhysical GraffitiのUS盤のレーベルです。 スワン・ソングが設立されたため、このアルバムからレーベルのデザインが変わります。 こちらは西海岸のMonarch Recordsで製造されたもの。 こちらは中西部のPRC Recording Corp.で製造されたものです。 よく…
Houses Of The Holyは、ニューヨークのElectric Lady Studioで、Eddie Kramerによってミキシングされました。 また各国オリジナル盤のうち、US盤、UK盤、ヨーロッパ盤の一部は、Robert Ludwigよってカッティングされました。 セカンド・アルバムのUSオリジナ…
これまで初期に発売されたアルバム三枚のUSオリジナル盤とUKオリジナル盤について書いてきました。 これらはジミー・ペイジの監修の元、マスター・テープから直接レコードを作った可能性が高く、音質面で期待できる盤です。 他の国のオリジナル盤は、マスタ…
オリジナル盤は何度かプレスを重ねたようで、いろいろなマトリックス・ナンバーを見かけます。 ファースト・プレスの時点でも複数のラッカー盤がカッティングされたようで、おそらくサフィックスがA~C、少なくとも3枚はあるのではないでしょうか。 手元にあ…
70年夏のUSツアーが行われた頃、メンフィスにあるMastercraftでサード・アルバムのカッティングが行われました。 MastercraftはAuditronicsという放送機器を扱う会社の一部門で、Howard Craftというエンジニアが作ったマスタリングを行う会社です。地元メン…