前回の投稿で、MOの盤はステレオで収録されているけれど、ファースト・アルバムほど明確な左右の分離はない、よりモノラルに近い、と書きました。
考えてみると、サード・アルバムの中で明確なステレオ効果のある部分はあったでしょうか。。。ちょっと挙げてみましょう。
- Out On The Tilesの終盤でドラムが左右に流れます。
- That's The Wayの後半のギターも左右で違っています。
- また、Hats Off To Roy Harperでは、ギターが左でヴォーカル右と、はっきり分かれています。
こんなところでしょうか。
全体的には、モノラルに近いですね。
ファーストやセカンド・アルバムはステレオ効果が表れたミックスでしたが、サードは派手に左右に音が飛び交うようなミックスにはなっていません。
この辺はエンジニアの志向によるところも大きいと思うのですが、どうでしょう。。。
このような特徴のステレオ音源は、単にミキサーでモノラル化するというやり方でも問題はなさそうですね。
ほとんどの曲で左右に違いがなく、Hats Off To Roy Harperのようにあったとしてもはっきり分かれているために、音量のバランスは崩れにくかったでしょう。
もし本当にステレオ音源をモノラルにしたとしても、CSGの助けはなくてもできた可能性が高いですね。
ミックス、マスタリングを担当したTerry Manning氏のインタビューを読んでみた印象では、当初モノラルのマスターは作らなかったように思えます。推測ですが、彼が作ったステレオのマスター・テープをもとに、Dennis King氏がモノラル化して、三回もカッティングをやり直してでき上ったのが、モノラルのプロモ盤なのでしょうか。。。