モノとステレオのコンパチ盤、というレコードが、昔はあったそうです。
どうやら二種類あって(以下ちょっと内容に自信がないのですが。。。)。
1. 45/45のステレオ盤が出始めた58年頃、モノラルの音源をステレオのカッター・ヘッドでカッティングしたもの
モノラルの針でもステレオの針でも再生できる、ということが狙いだったという説があります。
2. モノラルがなくなり始めた頃のステレオ盤
当時モノラルの機材しかなかった人でも、ステレオ・カートリッジの配線を繋ぎ変えれば音質の劣化なく聴くことができる、なんてUK盤には書いてありましたね。
サード・アルバムのフランス盤もその類でしょうか。。。
ただこの説明って、なんだかしっくりこないこないのですが、どうでしょう。
ここでちょっとレコードについてまとめたいと思います。
A モノラルのカッター・ヘッドでカッティングしたモノラル盤
溝の左右の面が完全に対になっているはずです。
B ステレオのカッター・ヘッドでカッティングしたモノラル盤
アンプの左右の微妙な増幅率の違いから、溝の左右の面は完全には対にならず、上下の成分も交じっています。
C ステレオのカッター・ヘッドでカッティングしたステレオ盤
溝の左右のは面はバラバラです。
続いてカートリッジも。
a モノラルのカートリッジ
横方向にしか動きません。
b 上下にも動くモノラルのカートリッジ
その通りで、上下方向にもカンチレバーが動きますが、出力はモノラルです。
c ステレオのカートリッジ
上下左右に感知レーバーが動き、出力はステレオです。
Aの盤は、a、b、cのカートリッジで再生することができます。
但しcで再生すると、溝の底の音とは関係ない凹凸を針先が拾ってしまうので、あまりよろしくないとも聞きます。
Bの盤は、b、cのカートリッジで再生することができます。
cで再生すると、溝の底の音とは関係ない凹凸を針先が拾ってしまうのはAの盤と同じですね。
またaのカートリッジで再生すると、左右にしか動かないため、微妙な上下の溝の動きに追従できなくて盤を傷めてしまうとも聞きます。
Cの盤は、b、cのカートリッジで再生することができます。
bの場合はモノラルで再生されますね。
cは本来のステレオで再生できます。
aのカートリッジの場合は、Bの盤と同じで、盤を傷めてしまうでしょう。
。。。これでいいのかな?
まあ、いいとして。
1と2の盤は、A, B, Cの盤のどれにあたるでしょう。
1の盤はBの盤で、2の盤はCの盤のような気がします。
そうすると1の盤をaのカートリッジでかけると、溝を傷めてしまいますね。
知らずにかけてしまう人も出てくるのではないでしょうか。。。
2の盤がCの盤ならなにもコンパチ盤である必要はない気がします。普通にステレオ盤でいいじゃないかという???
情報もあまりなく、うーん。よくわからない、ややこしいだけの話になってしまいました。
その1 https://celebrationday.hatenablog.com/entry/2020/03/30/131323
その2 https://celebrationday.hatenablog.com/entry/2020/03/31/200317
その3 https://celebrationday.hatenablog.com/entry/2020/04/06/235815
その4 https://celebrationday.hatenablog.com/entry/2020/04/11/103746