エンジニア
昨年来日したジョン・デイビスさんのインタビューを見つけました。 ツェッペリンのリマスタリングについて語っています。とても興味深い内容ですね。。。 www.phileweb.com
ところでツェッペリンが行ったオーストラリア公演では、SHOWCOが音作りを担当したのですが、観客に音を届ける役目は地元の会社、JPJ audioが担ったようです。 JPJ audioのサイトでは当時の機材や担当者の名前を見つけることができます。 多くはJBLの機材を使…
ShowcoがPAを担当するようになってしばらくの間、音の調整はステージの隅で行われていました。 Front of Houseで行われるのはしばらく後です。72年の終わり頃でしょうか⁇ 一般的な話ですが、プロモーターは観客席で音の調整をすることを嫌ったそうです。 FOH…
来日公演の写真を見ているうちにちょっと興味が出てきました。 彼らはどのようにライブ・コンサートで音を出していたのでしょう。 ツェッペリンが活動を始める前の60年代中期までは、まだライブ・コンサートで大きな音を出すことができるPA装置はありません…
いまから50年前、ツェッペリンは「Texas International Pop Festival」というたくさんのバンドが出演したフェスティバルに出演しました(ツェッペリンが出演したのは中日(8月31日)だったようです)。 このフェスティバルは、プロのエンジニアが録音したそうで…
少し分析してみましょう。 ファーストのUS盤、マトリックス・ナンバーのサフィックスがCの盤と比べてみます。 Cの盤はGeorge Pirosがカッティングした盤です。左右のチャンネルが逆になっていますが、迫力のある音に仕上がっています。 https://celebrationd…
Definitive Box Setは.結成40周年を記念して2008年に発売された紙ジャケCDボックスです。 精緻なつくりの紙ジャケで話題になりました。 wmg.jp 音の方はというと、これまでのリマスター音源を流用したと聞いた憶えがあります。。。George Marinoのリマスター…
ツェッペリンの楽曲は、1990年にデジタル・リマスターCDとして再発売されました。 編集が本来のアルバムとは異なっていて、4枚組"Led Zeppelin Box Set"と2枚組"Remasters"の二つの形で曲順を並べ替えられて収録されました。 写真は"Box Set"のCDケースです(…
Barry DiamentはSteve Hoffmanのフォーラムに書き込みをしていますが、情報は断片的で、いくつかのトピックに分かれています。 それらをまとめると以下のようになるでしょうか(彼の書き込みをすべて網羅しているとは考えられませんが)。 Barry Diamentはアト…
80年代に発売されたツェッペリンのCDは、Four Symbols以外の9枚のアルバムはBarry Diamentによって、Four SymbolsはJoe Sidore によってマスタリングされました。 どうして一枚だけJoe Sidoreが担当したのでしょう?? Four Symbolsは、CDのフォーマットが出来…
これまでアナログ盤の話ばかりだったので、CDを中心にデジタルの音源についても書いてみたいと思います。 これまでCDなどで何度も再発されたデジタルの音源ですが、大雑把に言って3つに分けられます。80年代に発売されたCDとその後にリマスターされた二つで…
ツェッペリンについての本ではないのですが、アナログ盤を知る上でとてもためになります。 ジャズ名盤セレクション ジャズのLPをネタに、アナログ盤について豊富な知識が得られます。 録音やレコード製作過程について レコードの歴史について レーベルについ…
よく永遠の詩は編集されたもので、本当のライブではないといわれています。 どんな風に編集されたのか、サントラ盤についてざっとまとめてみました。 実はこれを詳細に検証している友人がいるのですが、彼ら程のことはとてもできません。 ここではとりあえず…
Eddie Kramerのインタビューを読むと、永遠の詩の作り方がよくわかります。 映画とサントラはどのように作られたのか? 残されたフィルムと音も合わせて考えてみるとこんな風だったのでしょうか? フィルムにも音は収録されたかも知れませんが、あくまでも編集…
こちらにもEddie Kramerのインタビューが掲載されています。 Finding Zoso: Discovering the Music of Jimmy Page: Interview with Eddie Kramer 要旨は。。。・ロバートの声は完全ではなかったので、いくつかのフレーズを差し替えた。・映画の後工程を行う…
よく、永遠の詩について「切り貼りをした」、「本当のライブではない」といった話を耳にします。 実際のところ、どのように録音されたのでしょうか? こちらに1976年に行われたEddie Kramerのインタビューが掲載されています。 https://www.quadraphonicquad.…
2014年~2015年に発売されたSuper Deluxe Editionのブックレットには、リマスターに使われたと思われるマスター・テープの外箱の写真が掲載されています。 今日はいよいよCODAです。 今回はあまり意外な話、疑問点はなさそうですね。 テープはBASF製で、箱に…
こちらはB面の外箱です。 エンジニアにはJSRと書いてあります。 これが誰なのか、少し調べてみたのですがなかなか情報がありません。 アトランティック・レコードに所属していたエンジニアなのでしょうか。。。 それからこのテープにはノイズ・リダクション…
2014年~2015年に発売されたSuper Deluxe Editionのブックレットには、リマスターに使われたと思われるマスター・テープの外箱の写真が掲載されています。 こちらはA面の外箱です。 箱にはAtlantic Studiosの用紙が貼られていますね。これがひとつの謎です。…
2014年~2015年に発売されたSuper Deluxe Editionのブックレットには、リマスターに使われたと思われるマスター・テープの外箱の写真が掲載されています。 こちらはPresenceのB面の外箱です。 このアルバムはドイツのMusicland Studiosで録音されました。箱…
今日は本の紹介です。 ハワード・マッセイという方が書いた、イギリスのレコーディング・スタジオについての解説本です。 たくさんのスタジオが掲載されていますが、もちろんツェッペリンが使ったオリンピック・スタジオ、トライデント・スタジオ、モービル…
2014年~2015年に発売されたSuper Deluxe Editionのブックレットには、リマスターに使われたと思われるマスター・テープの外箱の写真が掲載されています。 こちらはPhysical Graffitiの外箱です。 箱を眺めてみましょう。。。 テープは、かつてイギリスにあ…
いよいよ最後のアルバム。写真はUKオリジナル盤です。 とはいえ、カバーはドイツ製ですね。。。 このアルバムはRay Stuffによってカッティングされました。Physical GraffitiやPresenceのカッティングをしたエンジニアですが、カッティングしたスタジオも、…
サード・アルバムは、メンフィスにあるArdent StudioでTerry Manningがマスタリングしたことがわかっています。作業にはジミーも同席していたそうです。 どんな様子だったか当事者であるジミーやTerry Mannuingが語ったインタビューがいくつかあるのですが、…
セカンド・アルバムのUS盤は、発売早々、針飛びが起こるという問題に見舞われました。 ファースト・プレスの代わりの盤が必要となり、まずカッティングされたのはサフィックスがDの盤です。 針飛びの起きたのはB面の"Ramble On"と"Moby Dick"だったらしく、…
セカンド・アルバムのファースト・プレスは、ニューヨークのElectric Lady Land Studioでミックスされ、Sterling Soundでマスタリングとカッティングが行われました。 担当したエンジニアは、ミックスがEddie Kramer、マスタリングとカッティングがRobert Lu…
写真はマトリックス・ナンバーのサフィックスがCの盤です。 Cの右にはAT/GPという文字が刻まれています。 これはGeorge Pirosがカッティングしたことを示します。 この盤は、Bの盤よりもさらに高域が強調されています。 迫力があって、Aの盤とはかなり印象が…
写真はマトリックス・ナンバーのサフィックスがBの盤です。 Aの盤に対して、全体的に音量が大きくなり、特に高域が持ち上げられています。 これは誰がカッティングしたのでしょう? A面のデッドワックスには、小さな文字でRew(?)と刻まれています。 Discogsに…
2014年~15年に発売されたリマスター盤をきっかけに、昔買ったレコードを聴き返してみました。あれこれとっかえひっかえ比較してみるといろいろと新しい発見が。それらを少しずつ書いていきたいと思います。。。 まずはファースト・アルバムのオリジナル盤か…