ところでツェッペリンが行ったオーストラリア公演では、SHOWCOが音作りを担当したのですが、観客に音を届ける役目は地元の会社、JPJ audioが担ったようです。
JPJ audioのサイトでは当時の機材や担当者の名前を見つけることができます。
多くはJBLの機材を使っていたようですね。ALTECと共に、昔から劇場用のスピーカーを手掛けていました。低出力の真空管アンプでも十分な音量がでるように能率の高いスピーカーを作っていました。
劇場での実績は、ロックの大音量のPAに転用することができたのでしょう。
SHOWCOといえばもう一つ忘れてはならないことがあります。
80年代末からツェッペリンのコンサートのサウンド・ボード録音が流出しているのですが、それらはSHOWCOが関係しているという説があります。
録音のほとんどはどこかバランスが崩れているような印象があります。
コンサート会場で最適になるように調整したバランスのまま、卓から簡単な録音機を繋げて録音したような音です。
公式発売をするために24トラックできちんと録音したわけではなく、(例えば)記録のために録音したのかもしれません。それが回りまわって流出したのでしょうか。