LED ZEPPELIN - CELEBRATION DAYS

Led Zeppelinの音源を少しずつ集めています。

71年武道館コンサート

今からちょうど50年前、ツェッペリンは日本で初めて演奏をしました。
場所は武道館で、出す音はそれはそれは大きかったそうです。


当時、どんな機材を使っていたのかな~、とずっと考えていました。


66年(でしたっけ?)のビートルズの武道館コンサートでは、モニターがなく、バンドは生音を聴いて演奏したといいます。
演奏の音よりも歓声の方が大きかった、なんて話もありますよね。。。


当時の写真をみると、ステージの前に大きなスピーカーが置かれていますが、どんな音だったのでしょう?
何となく、ありあわせの大きなものを用意しただけのような、雰囲気です。


東京オリンピックに合わせて、大会場でも音が届くようなスピーカーを国内メーカーが開発したという話もありますが、大音量のロックを流すには向いていたのかなと。。。


ツェッペリンも70年までは、コンサートでの音響をどうしようか悩んでいたようなのですが、71年のUSツアーからはShowcoという音響関係の会社に任せて、大音量の演奏ができるようになったといいます。


でもこのShowco、なかなか資料が残っていなくて。


The Whoが76年のツアーで使った機材の記録が残っているくらいですね。
JBLのスピーカーをクラウンのアンプで鳴らしていたようで、
低域は、K130 K120を。
中域は、ラジアルホーン2350と ドライバーユニット2482の組み合わせ。
他にラジアルホーン2356と2482。
高域は、Showcoのホーンにドライバーユニット2420。
といった感じで組み合わせていたようです。


ツェッペリンについては、これまでこの辺の話ってこれまで全然わからなかったです。
それが最近発売された写真集をぱらぱら見ていたら。。。


一枚ですが、PAが写っている写真がありましたね。
なんでもUSツアーで使っていた機材を、5回のコンサートのためにわざわざ空輸してきたのだとか。

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多分15インチのウーハーが8個(に見えます)入った大きな箱(Showcoが作った?)に収められてい
て、その上にラジアルホーンが三段重ねられています。
ウーハーの箱には縦長の黒い四角が写っていて、多分これもラジアルホーンなのではないでしょうか。


三段の方が高域を、縦長の四角が中域を出していたのかなと。


これらの機材って、The Whoと同じだったのでしょうか? 
うーん、武道館のコンサートは71年だったので、ちょっと微妙ですね。
The Whoの機材って71年頃発売されたものばかりなのです。


そうすると、これより前の機種だったのかなあ。。。
でも前と言っても、大分前になってしまって、開発した時期は40年代とか50年代で、大分前になります。


低域は、ジミーの背の高さと比較して15インチのように見えてD130。
中域は375で、高域は075とか。。。。


写真を見ると、簡素と言えば本当に簡素な構成です。
ただどれも能率が100dBを超えるような機種なので、これだけでも十分武道館を震わせるような音だったかと思います。


昔有名なギター店の店主が、このときのレスポールの音について本に書いてありました。
音がよく通って、カキーンという感じだったとか。レスポールがまだ若かったからじゃないかということでしたが。。。


いや~、でも本当に100dBを超えるJBLだったら、立ち上がりが素早い、大音量だったはずで、そのせいじゃないかなあという気もします。


多分当時の日本人(というか今でもそうかも知れませんけど)の誰も体験したことのない、さぞ
かしスゴイ音で鳴っていたのかなと。


いつか自宅でツェッペリンのライブを当時の音で、なんて考えていましたが、とんでもない。かなわぬ夢ですね~。。。