mono盤について一番気になるのは、どうやって作ったか、ということでしょうか。。。
このmono盤にはCompatible Stereo Generatorを使ったという表示はありません。
ステレオ音源をモノラルに変換すると、両チャンネルに収録されている音は二倍の音量となり、片側のチャンネルにだけ収録されている音はそのままの音量となります。
音量のバランスが崩れて聴きにくくなってしまうわけです。。。
CSGを使わずに作った、ということになるでしょうか。
少し考えてみましょう。
ここで、Mono盤とMOの盤のリサージュ曲線を見てみます。
リサージュ曲線は、一定時間の中での左右のチャンネルの音量の変化を表示するものです。ある瞬間で左右の音量が一緒であれば、右上がりの直線のどこかに点がプロットされます。ある瞬間で左右の音量が違えば、直線から外れたどこかの点にプロットされます。
モノラル音源の場合、左右の音量の変化はないはずなので、リサージュ曲線は右上がりの直線となるはずです。
こちらはmono盤のリサージュ曲線です。
右上がりの直線が示されていますね。
ちなみに上のバーは左右の相関を示すのですが、値がほぼ1.0なので、左右が同じ信号ということになります。
こちらはMOの盤です。
右上がりの直線が崩れて楕円状になっていますね。ステレオ収録なので、音量は左右バラバラだからです。
ちょっとファースト・アルバムのリサージュ曲線も見てみましょう。
MOの盤よりも、もっとばらけていますね。
これはどういうことかというと、MOの盤はステレオで収録されているけれど、ファースト・アルバムほど明確な左右の分離はない、よりモノラルに近いということになります。