モノ盤、シングル盤を聴いてみると、いくつか気づいたことがありました。
まとめるというところまでには行きつかないですが、気づいたことはランダムに書いてみたいと思います。
- ステレオをプログラムのCSG処理でモノにしても、左右がうまく溶け合うだけで迫力が増すというわけではありません。よくモノ盤は迫力があって、云々。。。と言われますが、モノだから迫力があるというわけではないようですね。
- CSG処理をすると位相が変わるはずですが、プログラムでモノにしたものを手持ちのオーディオで聴いてみても特に違和感はありませんでした。一般的に人間は位相のずれに関して鈍感だといいますが、その通りかもしれませんね。
- 60年代中期までは、ポピュラーやロックを聴くリスナーが持っているオーディオ機器はモノラルが主流で、スピーカーは小さなフルレンジだったそうです。低域も高域も少ない機器に合わせて、レコードは中域が豊富で圧縮をかけた音に仕上がっていたのかと思われます。「胸いっぱいの愛を」のUSシングル盤はその頃の名残かもしれませんね。
- ツェッペリンがデビューしたのは69年で、ステレオ機器が普及することを前提にレコードが作られたと考えられます。「胸いっぱいの愛を」のUSシングル盤のような仕上がりのレコードはないようです。やはり彼らの音楽を聴くにはステレオが適しているでしょうか。
- 一方で個人的にはプログラムでモノラルにすることができ、迫力のある音に仕上げることもできるので、60年代中期の音作りも真似て自分なりのモノ・ヴァージョンを作ってみるのも面白いかな、とも思います。