オリジナル盤は何度かプレスを重ねたようで、いろいろなマトリックス・ナンバーを見かけます。
ファースト・プレスの時点でも複数のラッカー盤がカッティングされたようで、おそらくサフィックスがA~C、少なくとも3枚はあるのではないでしょうか。
手元にある盤はその中の一枚で、サフィックスはAと刻まれています。
聴いてみると、特に印象に残るのが、重厚な低音です。
録音した現場の響きもよく収録されているように感じます。
写真はサフィックスがAの盤です。
デッド・ワックスをよく見てみると短い文が刻まれていますね。
こちらはB面。
同様に短い文が刻まれています。
"Do what thou wilt, So mote it be” (”汝の欲する所を為せ、かくあるべし")と書いてあって、これはオカルト主義者、Aleister Crowleyが書いた"Liver AL vel Legis (法の書)"という本から引用されたものです。
Thou"や"Wilt"はあまり目にしない単語ですが、それぞれ"you"と"Will"の古い言い方のようです。
本来はA面に"Do what thou wilt"、B面に"So mote it be”と書くべきなのでしょうが、US盤では逆に刻まれています。