サード・アルバムのUKオリジナル盤も、他のアルバムと同じように細部に違いがあります。
まずはカバーから。
写真のカバーはUK製で、UKオリジナル盤に一般的に使われているものです。
カバーを製造が間に合わなかったためか(?)、一部のUK盤には西ドイツ製のカバーが使われたものも存在します。
UK製カバーにあるアトランティック・レコードのロゴを見ると、DELUXEという表記が見えますね。
US盤ではDELUXEの代わりにSD7201というレコード番号が記載されています。
さらに西ドイツ製のカバーでは、アトランティック・レコードロゴの下がDELUXEで、その下にUS盤のレコード番号のSD7201が追記されています。
こちらはレーベル。
ピーター・グラントの名前がExective Producerとして記載されていますが、一部の盤にはこのクレジットのないものがあります。
またこのレーベルでは3曲目がCelebration Dayと記載されていますが、Dayがなく、Celebrationと記載されているものもあります。
マトリックス・ナンバーのサフィックスの数字には5から7(もっとあるかも知れません)までがあります。
A面とB面がA5/B5というのがもっとも小さな数字の組み合わせですが、A5/B6、A5/B7のようにA面とB面で数字が違っている組み合わせの盤もあるようです。
今手元にある盤はA5/B5なのですが、これを聴いてみるとUS盤で印象的だったずっしりとした低音がなく、端正な印象を受けます。
入手するならA面、B面が5の盤がよいそうですね。7の盤は5に比べて音質が落ちると聞いたことがあります。
デッド・ワックスには、US盤と同じように法の書からの引用が刻まれています。
ただUK盤では本来の順番で、A面に"Do what thou wilt"、B面に"So mote it be”となっています。
一般的なポリドール製の盤は機械でマトリックス・ナンバーを刻むのですが、このアルバムのみ手書きで刻まれています。
文章が刻まれた、ちょっと変わった盤だったからなのでしょうか。