本作、世界中で同じメタル・マザーが使われたのでしょうか?
UK盤と日本盤と比べてみたのですが、デッド・ワックスの幅は違っていました。。。
少なくともUK盤は、サフィックスがGのラッカー盤から作られたのではなさそうですね。
であれば、同時期にカッティングされた別のラッカー盤から作られたのでしょうか?
もしくは、UK盤でもマスタリングがSterling Soundとクレジットされているので、アメリカでマスタリングされたマスター・テープ(かそのセーフティ・テープ)をもとに、イギリスでカッティングされたのかも知れません。
UK盤のサフィックスでもっとも数字が小さい組み合わせは、A,B,C,D面でA1,B1,C1,D2です。
いろいろなサフィックスの組み合わせの盤がありますが、発売当初からあった組み合わせなのかはわかりません。
こちらはA面がA1の盤のデッドワックスです。
マトリックス・ナンバーはイギリス式のタイプ打ちですね。
D面のD2もタイプ打ちだったので、イギリスでカッティングした可能性が高いかも知れません(D1をカッティングしてタイプ打ちをしたけれどNGだったので、もう一度カッティングをしてD2になったと)。
そういえばUK盤の中にはA面にマトリックスナンバーが二つ刻まれている盤があります。写真がその盤です。
左のマトリックス・ナンバー、SSK-89401-A2のサフィックスA2は、よく見ると1とタイプ打ちされたあとで2が重ねてタイプ打ちされています。さらにSSK-89401-A2すべてに二重線が引かれ、右に修正されたマトリックス・ナンバー、SSK-89402-A1がタイプ打ちされています。
本来レコード番号のSSK 89402と初めてのカッティングを意味するA1をタイプ打ちするつもりだったのが、SSK-89401-A1とタイプ打ちしてしまったようです。さらにレコード番号を修正するつもりが、間違えてサフィックスの1を2と修正してしまったのでしょう。
収拾がつかなくなったので、すべて二重線で消したあと、右にSSK-89402-A1タイプ打ちし直したのだと思われます。
上の写真の盤は、SSK-89401-A1をSSK-89402-A1と修正できたようですね。
本作でもファースト・アルバムのように、修正の仕方が違う盤同士で評価が分かれたりするのでしょうか??
ちなみに手持ちの盤をみると、A1,B1,C1,D2の盤はすべてSSK 89401とタイプしたあとに2をタイプ打ちしてありました。