手元の1s/3sの盤を聴いてみると。。。
通常の盤と比べてミックスが違うかというと、それほど違和感はないですね。
海外の友人にも比べてもらいったのですが、やはり同じ感想でした。
2s/4sとも比べてみると。。。
やはり違和感はありません。
ネット上で紹介されている内容によると、1s/2sの盤のB面はすぐにわかる違いがあって、2s/4sでは普通のミックスになっているそうです。
一方で、2s/4sにもミックス違いがみられるという方や、B面は左にいろいろな楽器が偏って収録されているという方もいて。。。ちょっとわからないですね。
1s/3sも2s/4sも、ギター以外の楽器が完全に左右に振り分けられる箇所はないようにも思えます。
比較対象として、例えばUK盤は左右の分離がはっきりしていませんし、US盤のA/Aは少しこもっています。C/Cの盤に至っては左右がひっくり返ってもいます。比べる盤によって感じ方も変わってきそうですね。
そうそう、通常の盤とはっきりと違っている部分がありました。
1s/3sも2s/4sもB面は曲間の編集に違いがあります。"Communication Breakdown"の前後では曲間が通常より長くカッティングされています。
これはどういうことでしょう??
カッティングのときにわざと曲間を伸ばしたのでしょうか。。。
または、もともとマスター・テープはこの盤のような曲間となっていたのかもしれません。
レコード制作では、次のような説があります。ミックス・ダウンしたテープは曲ごとに別々に作られますが、ミックス・ダウンの作業終了後は、レコードに収録される順番に切り貼りし、一本のテープにまとめられます。
このテープにはレコードで聴こえるようなフェード・アウトは含まれていませんし、曲間の時間もレコードの通りではないそうです。マスタリングの際には、(リミッターをかけたり、音量を調整するほかに)フェード・アウトや曲間の時間を調整するのでしょう。
例えばローリング・ストーンズやグレートフル・デッドのリマスター盤では、オリジナルLPと違ったフェード・アウトをする盤があったりもします。
ひとつの仮説ですが、この盤はミックス・ダウンされたマスター・テープをそのままの編集でカッティングしたとも考えられます。
ちょっと珍しいレコード:ファーストアルバム US ATCO盤
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