50年前の今日、アメリカでファースト・アルバムが発売されたそうです!
そこで改めてファースト・プレス(マトリックス・ナンバーのサフィックスがAの盤)を聴いてみたのですが。。。
音は生々しいのですが、少し高音がこもっているような印象を受けます。
これはどうしてなのでしょうか?
もしかしたらマスター・テープのイコライザー・カーブを間違えてしまったのでしょうか。
リールのイコライザー・カーブはアメリカと欧州で異なっていて、アメリカはNAB、欧州ではCCIRが採用されていました。
図はNABとCCIRのカーブをプログラムで組んで描いてみたものです。
NABカーブで録音したものをNABカーブで再生すればフラットな周波数特性になるはずですが、NABカーブで録音したテープをCCIRカーブで再生すると低域が上がり、高域が下がります。
もしかしたら、ロンドンで録音したからCCIRカーブで録音されたテープだと考えて、カッティングするときにCCIRカーブで再生してしまったのかも知れませんね。
オリンピック・スタジオで録音していたので、恐らくレコーダーはAMPEXで、マスターはNABで録音されていたのではないでしょうか?
そこでCCIRをNABに、NABをCCIRに変換するプログラムを作って試してみることにしました。
一旦、盤をデジタル化して、プログラムで変換すると。。。
高域が持ち上がり、なんとなく他の盤と同じようなバランスになりますね。
もしかしたらホントにイコライザー・カーブの違いなのかもしれません(いや、年の初めからとんでもない妄想なのかも)。。。