アナログの音源を録音・再生するときや、レコードを製作するときには、音質低下や再生不良につながるようなさまざまな問題が起こります。
それをうまく解決するために利用されるのがイコライザー・カーブです。
イコライザー・カーブは、周波数特性のカーブで、フィルター回路を使って音源の周波数特性を変化させます。
オープンリール・テープを例に挙げると。。。
録音では高域を上げ、低域を下げるカーブをかけます。
再生では逆に高域を下げて、低域を上げるカーブをかけます。
これによってノイズが目立ちにくい、聴きやすい音になります。
録音・再生、それぞれのカーブは周波数特性に大きな変化を与えるものですが、両者は互いに打ち消しあう特性があり、再生した音はフラットな周波数特性になります。
このイコライザー・カーブ、アナログの音源を聴く上で必要なものですが、録音・再生の対称性が崩れると音質に悪影響が現れます。
また最近はレコードのイコライザー・カーブのマッチングを気にする方が増えてきているようで、対応する機材がいくつか発売されていますね(昔のフォノ・イコライザーではなく、デジタルの技術を適用したものです)。