LED ZEPPELIN - CELEBRATION DAYS

Led Zeppelinの音源を少しずつ集めています。

針とびとトレース4

針とびを防ぐためには、コンプライアンスの高い針を使いさえすれば安心なの?というと必ずしもそうではないようです。

 

よりよいとは言えそうですが、どれだけ有効なのかは、特性を調べてから判断したいところです。

 

こちらはレコードプレーヤに記載されていたグラフです。

一般的なカートリッジについての特性で、横軸の周波数に対する、縦軸の機械インピーダンスの関係を示しています。

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機械インピーダンスは周波数帯全域でフラットにはなるわけではなく、低域と高域とで山がありますね。該当する周波数では、針は動きにくい、ということになります。

 

こちらは、ShureのV15 Type IIの機械インピーダンスを測定した結果です。

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トラッカビリティがよい(=ハイ・コンプライアンス=機械インピーダンスが低い)V15でも一般的なカートリッジと傾向は同じようです。

 

レコードプレーヤの著者、山本さんは、以下のようにコメントしています。

高音域の機械インピーダンスは比較的大きく、メ ーカーでは、針圧1g以下ですべてのレコードをトレース出来るだけの、“トラッカビリティ”をもっていると称していますが、高音大振幅の信号の場合に少々不安があります。 針圧約1.5g以上で使うのが安全です。

 

V15は軽針圧のカートリッジと言われていますが、盤によっては、少し針圧をかけないとトレース性能が確保できないようです。