LED ZEPPELIN - CELEBRATION DAYS

Led Zeppelinの音源を少しずつ集めています。

針とびとトレース

セカンドのUS盤や俺の罪では、針とびが起きるという話がありますね?
針とびがどうして起こるのか、興味が出てきたので少し調べてみることにしました。

 

とはいえ、素手ではなかなか。。。

70年代に出版された技術書、山本武夫 著 「レコードプレーヤ」(日本放送出版協会)を参考にしました。
著者の山本さんはデンオンのカートリッジ、DL-103を開発された方です。のちにパイオニアの副社長にもなられたとか。
技術的な観点から解説されていて、とても興味深いです。


針とび。。。
レコードを聴く人にとっては、隣の音溝に針が飛んでしまう現象と考えるのが一般的でしょうか。

開発する方の見方は、音溝の面から針が浮いてしまえば、すでにそれは針飛びと考えているようです。
トレースできていない状態、なのですね。

 

トレースしているときの状態は、針によって音溝にかかる力F(x)を計算する式で説明ができるようです。

 

F(x) = W/sqrt(2) + |zm| * |v|*sin(2*pi()*f*t+Φ)

 

再生中の針は、上下左右に動くのですが、慣性によって溝の形に対して瞬時に追従することはできず、必ず遅れが生じます。
一度調整すると、針圧Wの値は変わらないですが、針のピーク速度v、周波数f、位相Φの値によって遅れが変化し、条件が揃って以下のようにな関係になると。。。

 

 W/sqrt(2) < |zm| * |v|*sin(2*pi()*f*t+Φ)

 

針は音溝から浮き上がってしまいます。