回路の専門家ではないので間違っているのかもしれませんが。。。
Compatible Stereo Generator で使用されているフィルター回路はオール・パス・フィルターです。一般的な周波数特性を変化させるフィルター回路と違って、周波数特性を変えずに位相だけをずらします。
ただ、周波数に対する依存性があって、可聴周波数帯域で一律な角度でずらすことはできません。
Compatible Stereo Generator ではフィルター回路が4段になっていて、可聴周波数全域でなるべく同じ角度だけ位相がずれるように工夫されています。ずれ量は周波数によってばらつきがあり、おそらく多少の残差はあったかと思います。
特許の説明図には定数が記載されていないため、シミュレーションで調べることもできませんね。。。
これまでの投稿で、ステレオ音源の音量を変えずにモノラルにミックスしようと思えば、左右の位相を120度ずらさなければならないと書きましたが、装置には調整機能があって、好きな角度に変更することができるようです。
左右両方に収録された音が大きくなるようなミックスの違いを作り出せたのだと思います。