オープン・リールのテープ、ヘッドには周波数特性があります。
この特性を考慮してイコライザー・カーブが決められているようです。
どのような考え方から決められたのでしょうか?
とりあえずネット上に転がっている昔の技術資料を読んでみました。
うーん、難しいですね。資料によって少しずつ内容が違っています。
どのように解釈していいか悩む記述も。。。
たとえば。
磁気テープに録音すると、可聴領域全体に小さなノイズが録音されてしまう。
高音域の音量は中低域に比べてもともと音が小さく、さらに録音された音が小さくなったときにはノイズが耳に付きやすい。
高域を大きな音で録音して、小さな音で再生する。これによって高域のノイズを圧縮する。
再生ヘッドは高域に向かって大きな音で再生する特性がある。
但し、ある一定の音域以上では損失があって、飽和する。
このため再生時の周波数特性が一定になるように、録音時の特性を高域に向かって小さな音に、また一定の音域以上では高域が上がった特性にする。
といったことが書かれています。
そのほか、NABのイコライザー・カーブの低域の解釈がいろいろあったり。
カーブを作るための定数が微妙に変わっていたりです。