引き続き、モノラルのプロモ盤とUSオリジナル盤(PR、MO)の比較です。
音の広がりについて、プロモ盤とPRの盤が似ていて、MOの盤は少し音が遠くなった印象ですが、その他は???
低音の違いがありますね。
USオリジナル盤の方は低音が多く入っているのですが、プロモ盤はそれほどではありません。
USオリジナル盤は、南部のR&Bを多く手掛けたTerry Manning氏がマスタリングしたもので、STAXのレコードで聴かれるような重い印象を受けます。
サード・アルバムの世の中にある全ての種類を聴いたわけではありませんが、これはUSオリジナル盤だけの特徴のように思います。
プロモ盤は、そのへんで入手できる一般的な盤の音に近い印象ですね。
図は周波数特性の比較です。
青色の線がプロモ盤、緑の線がMOの盤で、上が左、下が右チャンネルです。
カートリッジはステレオのV15Type IIIを使い、録音レベルは両方の盤共に同じにした状態です。
MOの盤に比べてプロモ盤は低音が大きくなっていますね。またMOの盤は、右チャンネルの高音が小さくなっています。プロモ盤に低音が多く含まれているように聞こえるのはこれも影響しているかもしれません。。。