Making Of LZ III 29 : マスター・テープは?

しばらく更新せず、これまで書いた内容をすっかり忘れてしまいました。。。

ざっと読み返してみたのですが、とりあえず制作中の音源については、ほぼ書き終えたようですね。

というわけで、今回はレコードやCDの元になったマスター・テープについて書いてみたいと思います。

以前からUS盤とUK盤については疑問がありました。

音の傾向に違いはあるのですが、どちらが優れているとは、なかなか言い切れないかな、と。

一般には、本国の盤にはマスターを使って、国外盤はセーフティ・テープを使ってカッティングされると言われます。ツェッペリンについては、イギリスのバンドがアメリカのレコード会社と契約したため、ちょっとややこしいのですが。

マニング氏も、UK盤のカッティングにマスター・テープが使われたかどうか、情報は持っていませんでした。一般にはそういう場合、セーフティ・テープを使うよ、と教えてくれたのですが。。。

でもどうでしょう、もしかしたら両者は一つのマスター・テープを使ってカッティングされたのでは?　とかなんとか。

ここで、マスター・テープ完成から発売までをちょっとおさらいします。

1970年8月25日、テリー・マニング氏はナッシュビルの空港でピーター・グラントと待ち合わせをし、マスター・テープとラッカー盤を納品しました。Making Of LZ III 22 : Ardent Studios 5

グラントは、ラッカー盤をアトランティック・レコードには送らず、アメリカの各プレス工場に直接送ったそうです。マスター・テープはグラントが持ち帰ったのでしょう。

その後US盤が1970年10月5日に、次いでUK盤が1970年10月23日に発売されました。

推測ですが、持ち帰ったマスター・テープはイギリスに送られ、そのテープをもとにUK盤は作られたとは考えられないでしょうか。。。

Super Deluxe Editionのブックレットに掲載されていたマスター・テープの写真を見ながらあれこれ考えてみたいと思います。

そういえば以前マスター・テープについては書いていましたね。こんな感じです。

そこに一連のMaking Of LZ IIIで調べた内容も加味して考えてみます。

まずは当時貼り付けた画像ですが、A面のリールを収めた箱の写真を。。。

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これを見てまず気が付くことは日付ですね。1970年8月26日と書いてあります。ナッシュビル空港で納品された翌日。。。

また、SD7201とも書いてあるため、US盤の初回盤はこのテープが使われたのでしょう。

19128は1975年に再発売されたときの番号です。再発時もこのテープが使われたのでしょう。

LED ZEPPELIN - CELEBRATION DAYS