Making Of LZ III 25 : another tracks 2

前回書いた3曲のうち、残りの"Since I've Been Loving You"について書きます。

前回書いた”コピー”の音源と、2014年のリマスター音源を比べてみましょう。

"That's The Way"と同様、”コピー”も正式版と同じテイクで、ほとんど同じような仕上がりですね。

ぱっと聴いてみて気付く違いは、"That's The Way"と同様、左右のチャンネルが逆になっています。

他には。。。ギター・ソロの途中でロバートが"Oh Year!"と叫んでいますが、正式版では収録されていません。

全体の雰囲気には違いがあるのですが、これがマスタリングの違いによるものなのか、ミックス段階での違いによるものなのか、ちょっとなんとも言えないですね。

ただエコーのかかり具合に違いを見つけました。ギターソロのあと、”Said I've been crying…”さらに”Ｍy tears they fell like rain”と歌が続くのですが、あとの歌詞に違いがありました。”コピー”ではエコーがかかっているのですが、正式版ではここだけエコーが浅めです(”だから？”という感じですが)。

これも出来が正式版に似ているため、Ardent Studiosで試行錯誤していたときにできた没ミックスなのかもしれません。

インタビューではManning氏は、以下のように語っています。

Anyway, we mixed to 1/4" tape. There were some extra mixes, which I still have today on the original 1/4", that we thought were WAY too radical to use...no one would have accepted them, we thought. I hear them now and wonder what the differences really were!

別ミックスがあるようなのですが、ここで聴ける"That's The Way"や"Since I've Been Loving You"なのでしょうか。一方でラジカルで万人受けしないとも言っています。

聴いてみてラジカル、とも言えないように思えます。。。

うーん、これ以上はちょっとなんとも言えませんね。

まあ、こういうものが今でも残っているということで。