Making Of LZ III 番外編 : Bombay Session

これまでサード・アルバムの制作過程について書いてきました。

ほとんど書くべきことは書いたでしょうか。。。

一連のMaking Of LZIII、最後は制作後の音源、所謂”Bombay Session”です。

この音源の一部はCODAのcompanion discに収録されました。

どんな音源かというと、1972年にインドのボンベイ(現在のムンバイ)で録音されたものです。

1972年10月にツェッペリンは二度目の来日公演を行うのですが、ツアーのあと、ジミーとロバート、ツアー・マネーシャーのリチャード・コールはインドのボンベイに向かいます。

ツェッペリンのメンバー、とくにジミーとロバートはアジアやアフリカに関心があったようで、何度かインドを訪れているようです。

1972年10月に訪れたときには、地元のクラシック音楽の素養のあるミュージシャンを集めて、自分たちの曲(FriendsとFour Sticks)を録音したのです。

それがこのBombay Sessionで、インドのミュージシャンを交えての演奏だったため、それ風の演奏になっています。

後年、彼らはUnleddedのプロジェクトで、ツェッペリンの曲をエキゾチックなアレンジで演奏しました。そのアイデアのもとは72年まで遡ることになるのですね。

でもなぜボンベイだったのでしょう?

どうやらボンベイは、インド国内でも特に文化活動の盛んな地域で、映画やテレビなどのメディア産業の拠点だったようです。地元のミュージシャンを集めて演奏を録音する環境が整っていたのでしょうね。

LED ZEPPELIN - CELEBRATION DAYS