LED ZEPPELIN - CELEBRATION DAYS

Led Zeppelinの音源を少しずつ集めています。

Lucifer Rising 4

今回は音楽の話から外れます。

 

ジミーはサウンド・トラックを担当するはずだったのですが、実は映画にも出演したという説がありまして。

 

映画の中、21分あたりで出てくるヒゲの男。それがジミーだというのです。

 

1971年には、ジミーはヒゲを生やしていました。

似ていると言えば似ているでしょうか?

正面からの顔が映らないのではっきりとはわかりませんね。

 

映画に関わったのは72年からと言われていますが、これが本当なら、それよりも早く出演したことになります。

音楽は採用されなかったのに、出演はしている??うーん。

 

Lucifer Rising 3

ジミーがLucifer Risingのサントラを作り始めたのは72年ですが、なかなか完成には至りませんでした。

 

76年にはアンガー監督が遂に(というか突如?)、ジミーを糾弾する声明を出します。

監督の言い分はというと。。。

 

・なかなか完成しなかった。

・できたものは30分くらいの音楽で短く、依頼した曲調とは違った。

 

といった内容だったようです。

 

映画自体は30分足らずでしたし、ジミーの音楽が短かったということで批判されるのはおかしいようにも思えます。

一方でツェッペリンの活動の片手間に担当していたので、なかなかアンガー監督の希望通りにはならなかったのかも知れません。

でも、できた音楽を聴いてみても、映画の雰囲気に全く合わない音楽ではないような気もします。。。

 

音楽そのものよりも、意思の疎通ができなかったために、こじれちゃったのでしょうか。

 

アンガー監督は、ジミーの奥さんのシャーロットとも口論をしたなんて話もあります。そんなこんなで、ジミーの作った音楽はお蔵入りになってしまいました。

 

その後サントラは、映画に出演する予定でもあったボビー・ボーソレイユが担当し、80年に映画は完成します。

ボビー・ボーソレイユは、マンソン・ファミリーと関係があり、ずっと刑務所に服役していました。サントラは、なんと刑務所の中で作ったそうです。

 

こちらは完成した映画で、ボーソレイユが作った音楽を採用しています。

Lucifer Rising 1972 High quality - YouTube

 

Lucifer Rising 2

アンガー監督は、カリフォルニアを拠点にして、1967年頃にLucifer Risingの撮影を始めました。映画に使わる音楽は翌68年頃から検討を始めたようです。

 

ロンドンに移って出資者を探す傍ら、アンガー監督はミック・ジャガーキース・リチャーズ、マリアンヌ・フェイスフルらと知り合いました。

 

オカルトに関心があったミック・ジャガーは、アンガー監督と意気投合したようです。

ミックは、新しく購入したモーグシンセサイザーを使って、Lucifer Risingのために作曲するところまで話は進みました。

 

ただこの音楽が実際にLucifer Risingに使われたことはなく、代わりに"Invocation of My Demon Brother"というアンガー監督の映画に使われることになりました。

こちらはその映画です。

 

セリフはなく、不穏な音楽が途切れなく続いていますね。

このような手法は、のちのLucifer Risingでも同様です。

 

そういえばアンガー監督は、ハイド・パークのコンサートを撮影したそうなのですが、Invocation of My Demon Brotherでは、そのときの映像が断片的に見られます(9:50あたり ) 。

 

その後、ミックはアンガー監督と距離を置くようになります。

69年にオルタモントの悲劇があり、オカルトのような不吉なものは避けたかったのかもしれません。

かといって完全に途切れたわけではなく、映画にはミックの弟のクリス・ジャガーやマリアンヌ・フェイスフルが出演していたりもします。

 

--

しばらく中断を強いられましたが、音楽の制作は、アンガー監督がジミーと知り合うことで再開します。

オカルトに傾倒していたジミーは、アンガー監督を72年にボレスキン・ハウス(かつてクロウリーが所有していた建物です)に招待したり、ロンドンの家に住まわせたり、仲良くなったようです。

 

自然な流れで、ジミーはLucifer Risingのサントラを担当することになりました。

このサントラ、昔はなかなか聴くことができませんでしたが、今ではジミーのオフィシャル・サイトから簡単に注文することができます。

 

 

 

Lucifer Rising

最近、海外の友達とLucifer Risingについて、メールのやり取りをしました。

 

そうそう、そうだったけ。。。

やり取りしているうちに、いろいろ思い出してきました。

 

せっかくなので、この映画とサントラについて(忘れないうちに)書いておこうと思います。

 

Lucifer Risingというのは、ケネス・アンガーという監督が作ったカルト短編映画です。

60年代半ばから製作が始まったのですが、紆余曲折があり、80年になってやっと完成しました。

 

内容はというと。。。。

 

なんだかよくわかりません。

 

セリフはなく、おどろおどろしい雰囲気の映像が続き。

全体を通して途切れなく、これまたおどろおどろしい音楽が流れます。

 

ケネス・アンガー監督は、アレイスター・クロウリーの信奉者だったそうです。

悪魔とか黒魔術だとか、そういった話をテーマに映画を作りたかったのでしょうね。

そんな意図が映像になったというか。

 

エジプトを舞台に、男女がルシファーの誕生を祈り(?)

すると、ルシファーが目覚め。

ルシファーが、なにやらいろいろやってるのですが、それぞれ何を意味するのか(??)

最後はUFOがエジプトの遺跡の上に飛んできて。。。。

 

なんだかわからないですよね。

 

 

 

この変な映画、ツェッペリンと関係がなければ見ることもなかったでしょう。

そう、この映画、ツェッペリンとわずかに接点があるのですよね。

 

ジミーが映画のサントラを担当したのです。

いや、担当したのですが、結局は使われなくて。

 

そのあたりの事情は、次回。。。

モノラル盤の再生

4ch&モノラル盤のイベントがあってから、モノラル盤の再生について少し気になっています。

 

でもツェッペリンでモノラル盤といっても限られますよね。。。

一方で古いジャズなどのモノラル盤を聴く機会が多く、そんなときにはいつもモノラル結線をしたM44を使っています。

 

モノラル・カートリッジというと使ったことがなくて。。。

ちょっと調べてみました。

 

イベントでも使っていた2ピンのカートリッジは、ステレオのトーン・アームに取り付けるときには、Y字型のシェル・リードなどを使って、信号とアースをそれぞれ短絡させるようです。

 

でもそれだとアンプの中でもアースが短絡しているので、アールがループしてしまって、ハム・ノイズが出てしまいそうです。

 

また出力が高いので直接アンプに接続していましたが、インピーダンスの値からトランスはあった方がいいのかな?という気もします。どうなのでしょうね。。。

 

また別のメーカーは、4ピンのカートリッジを発売しています。

安価な製品は、内部で二つのコイルのプラスとマイナスが短絡していて、これではやはりアース・ループができてしまいます。

高価な製品は、二つのコイルのプラスとマイナスが短絡していません。この場合はアース・ループはできませんが、左右の音溝に固有の傷があると、それが左右のスピーカーから聴こえてきてしまいます。

 

本来は2ピンの製品を使って、モノラルのアンプとスピーカー一台で聴くべきなのでしょうか。うーん。。。

 

LWPの刻印

4ch & monoの会 をきっかけに、持っている盤を確認しました。

 

気が付いたことの一つはLWPの刻印です。

一口にLWPといっても、筆跡に違いが見られますね。

 

LZ1のUS盤のデッド・ワックスを比べてみたのですが、A面、B面ごとに、少なくとも2種類以上あるようです。

判別が難しいですが、もしかしたらB面は3種類以上あるかも知れません。。。

 

A面

 Pの字が角ばっています。

 丸みがあります。

 

B面

 

聴き比べてみると違いがあるようにも聴こえます。

でも小さな音でははっきりとはわからないですね。。。

 

LWとLWPに違いがあることはbar3614での試聴で確認できましたが、LWP同士でも違いがあるのでしょうか。。。

 

LWについても何種類かあってもおかしくはないでしょうか。

でもLWPのように追記された文字の筆跡で確認することができないので、比較はできないですね。

 

 

4ch & monoの会 3

4ch盤とmono盤のイベントが終わったあと、Zeppのレコードを数枚かけていただきました。

 

まずはLZ1のUSオリジナルで、マトリックス・ナンバーのサフィックスはAの盤です。

この盤が最も初期の盤なのですが、しばしば初期盤は音がいいと言われる割には音質面で(周囲の友達も含めて)少し不満に感じていました。

どうも高音が抑えられていている印象があるのです。

 

一方で初盤道を読んでみると、初期盤の中でもAが最高、と書いてあります。

大きな音で鳴らしてみるとよさそうなので、今回はbar3614のマスターにお願いして大きな音でかけてもらいました。

 

聴いてみると。。。確かにいい音ですね。

家で聴いていた印象とは違って高音が伸びている印象です。

B,Cの盤も比べてみたのですが、それらがちょっとうるさく感じるほど過剰だったのに対して、Aはまともな感じで、普通にいい音!という感じです。

 

機械が違うとなんだか評価が変わるなあ、と思いました。

 

 

続いてはLZIIのUS盤二枚です。

この二枚は、マトリックス・ナンバーのサフィックスがA/Aの盤とC/Aの盤で、共にPR工場でプレスされたものです。

 

実はこの盤で気になっていたのが、デッド・ワックスに刻まれたLW、LWPという記号です(LWというのは、Long Wareというメッキを行う会社のイニシャルですhttps://www.discogs.com/ja/label/438055-Longwear-Plating)。

 

最初にプレスされた盤にはLWと刻まれていて、LW社内でメッキ加工が行われました。少しあとにプレスされた盤にはLWにPが追記されていて、LWの盤とは違ったやり方でメッキ加工がなされたようなのです。

こちらがA/AのB面 に刻まれたLWです。

こちらはC/AのB面 に刻まれたLWPです。

 

初盤道によると、LZ1のLWとLWPではLWの方が音質が優れていて、LWの盤が存在するであろうLZIIのAの盤があれば凄そう、といった意味のことが書いてありました。

 

そこでいくつか初期盤を探してみたところ、手持ちの中では前述のA/Aの盤がLWで、C/Aの盤がLWPだということがわかりました。B面だったらLWとLWPの違いが比べられることになります。

 

で、B面の頭の”Heartbreaker”を聴いてみると。。。

 

確かに音は違いますね。

正直なところ、メッキ工程の違いで音が変わるとは思いませんでした。

 

但し、LWの方がLWPより優れているかというと。。。

一緒に聴いた方の意見では優劣はつけられない、という評価になりました。

LWの方が荒々しい音なのに対し、LWPの方はおとなしくまとまった印象でした。

 

またA/Aの盤については、"Whole Lotta Love"もかけていただきました。

お店でかけられる最大の音量で!とお願いしてかけてもらったのですが、すごく迫力があってよかったです。

 

でも受ける印象はいつもとちょっと違っていたかもしれません。

最近、TANNOYJBLの大きなスピーカーで聴かせてもらったのですが、そのときにはボンゾがその場で叩いているようにさえ感じた(降霊会?)のですが、ちょっと違うかなと。

一緒に聴いた方の感想では、ギターの音が生々しかったとのことでしたが、確かにそうかもしれませんね。

 

この盤についても、やはり機械が違うと音の印象も違うのかなあと思いました。

 

大きな音量で聴くのは楽しかったですし、ちょっと気になっていたこともわかってすっきりしました♪

大きな音で聴き比べをさせてくださって、bar3614のマスターには本当に感謝です!