Hard Way To Heaven 21：ヘッドリィ・グランジで録音されたその他の曲

これまでヘッドリィ・グランジで録音された曲について書いてきました。

正確な日付はわからないのですが、まだ何曲かヘッドリィ・グランジで録音された曲を書き残しています。。。

そのうちのひとつは、Rock And Roll。

これはForu Sticksの録音が行き詰ってしまって、息抜きに演奏したらいい感じだった。それでそのまま一気に仕上げてしまった～、といわれています。

定型的な曲なので、なるほどね、という感じですね。

後半のピアノはイアン・スチュワートによるものですが、ヘッドリィ・グランジで弾いたものではなく、のちにオリンピック・スタジオで重ねたとジミーは回想しています(ヘッドリィグランジで録音したという説もありますが)。

そうそう、この曲のドラムのイントロ、昔からが難しいことで知られていますよね。今ではYoutubeで、何人かのドラマーがこのイントロについて解説をしています。チャック・ベリーのロックン・ロールのイントロで聴こえるドラム・パターンを途中から始めるとぴったりはまるとか(なるほど)。一方で、昔からリトル・リチャードの曲だという説もあったりで、いろいろですね(みなさん、研究しているな～)。

その他ヘッドリィ・グランジで録音された曲には、のちにPhysical Graffitiに収録されることになる3曲がありますね。

Down By The Seaside

Night Flight

Boogie With Stu

この3曲ですが、Down By The SeasideとNight Flightについては、あまり音源が残っておらず、71年の始めの時期にどの程度まで仕上げられたのか、手掛かりがありません。Companion Discにも収録されなかったため、トラック・シートもありませんし。。。

ただNight Flightについては、73年 USツアーのリハーサル音源の中に歌入りのテイクが残されているので、73年には歌詞まで出来上がっていたのでしょう。

また他に、Ten Years Gone、Black Country Woman と一緒に収録されている音源(なぜか各曲とも断片的に収録されています)も残っていたりもします。おそらくPhysical Graffitiの制作過程で残された音源なのでしょうね。。。

Boogie With Stuは、録音の様子を見に来たイアン・スチュワートを巻き込んで録音したようですね。イアン・スチュワートはピアノを弾いていますが、このピアノはヘッドリィ・グランジに置いてあった古いもので、調律も合っているのか合っていないのかわからないような代物だったそうです。ピアノの名手が弾いたことで、曲調にぴったりの、いい感じの仕上がりになっています。

この曲だけはPhysical GraffitiのCompanion Discに収録されていて、そのブックレットによると、どうやら71年にミックス作業をしていたようですね。ある時期までは、Four Symbolsに収録しようと考えられた候補曲だったのかも知れません。

これまでいろいろな曲について書いてきましたが、だらだら書きすぎて捉えどころがなくなってきました。。。ヘッドリィ・グランジでの録音作業はこれでおしまいになるので、次回はこれまでの録音作業をまとめてみたいと思います。

LED ZEPPELIN - CELEBRATION DAYS

Led Zeppelinの音源を少しずつ集めています。