Hard Way To Heaven 33 : Going To California alt. mix - LED ZEPPELIN

これまでに何回か、Going To Californinaについて書いてきました。

ヘッドリィ・グランジでの作業が終わったときのリールには、(Acoustic Master)と書いてあって、もしかしたらヴォーカルが入っていないのかな?とか。

Hard Way To Heaven 24：これまでのまとめ3 - LED ZEPPELIN - CELEBRATION DAYS

Companion Diskに収録してある音源を聴いてみましたが、ヴォーカルは入っていませんでしたね。。。

Hard Way To Heaven 19 : Going To California - LED ZEPPELIN - CELEBRATION DAYS

ヘッドリィ・グランジでは、ギターとマンドリンが録音されただけで、ヴォーカルはあとから録音されたのかも知れませんね。

。。。とするといつ頃録音したのでしょう?

Sunset Sound Studioでの作業には間に合わなかった説

Goind To Californiaの歌詞には、次のような一節がありまして。

Wondered how tomorrow, could ever follow today
The mountains and the canyons start to tremble and shake
As the children of the sun began to awake (watch out)

.....

これがSunset Sound Studioでの作業の初日、2月9日の未明にあったカリフォルニア大地震のことを指しているのだとか。。。それが本当であれば、歌詞は地震の後に書いて、歌詞を書いた後にヴォーカル・トラックを録音したことになります。

またSunset Sound Studioで作業をしたのはジミーとアンディ・ジョンズだけで、ロバートはイギリスに残っていたそうです。そうすると、Sunset Sound Studioでミックスしていた時点ではヴォーカルが入っていなかったことになります(アルバムに収録する候補にもなっていなかった可能性も)。。。

Sunset Sound Studioでの作業までに録音した説

一方で、ちょっと違う説もあります。

ジミーの当時の回想には、この曲の歌詞と地震の恐ろしい体験が重なって、すぐにはミックス作業に取り掛かれなかった、Goind To Californiaは、一番最後に作業した、という話があります。

地震を連想させるような歌詞が地震の前に書かれていたというのは、なんだか怖い偶然ですね。まあ、本人がそう言っているのであれば、こちらの説の方が正しいのかな?という気もします。

今回書く音源は、ちょっと珍しいものです。

友人から聴かせてもらいました。彼はバンドに近い人からもらったという話をしていましたね。。。

正式版と比べると、全体的に中域から高域が大きく収録されて、きらびやかな印象を受けます。一聴すると、もしかしたら正式版よりいいかも?なんて思いました。

Going To Californiaは曲の途中で、ヴォーカルに深くエコーがかかる部分がありますね?

Seems That The Wrath Of The GodからWhere The Path Runs Staright And Highのあたりです。

正式版をよく聴くと、この部分より前はエコーがなく、後はわずかですがエコーがかかっているように聴こえます。

一方の音源は、前の部分もエコーがかかっているようです。これはこれで、素晴らしい出来栄えですね。。。

エコーというと、Sunset Sound Studioを思い浮かべますが、この音源はSunsetでミックスされたものでしょうか⁇

また、若干針音のように聴こえる部分もあったりして(スタジオで試しに作ってみたアセテートとか⁇)。

まあ、こういうものも残っているということで。。。