アトランティック・レコードは、設立当初の47年から50年代中頃にかけてモノラルのレコードだけを発売していました。
その後、モノラルとステレオが発売される過渡期を経て、68年以降はステレオだけを発売するようになります。
ツェッペリンのファースト・アルバムは69年に発売されたこともあって(アルバム制作時にミックスされたマスター・テープもステレオのみだったと考えられます)、ステレオ盤だけが市販されました。
モノラルとステレオが発売される過渡期は、モノラルとステレオの両方のマスター・テープをミックスしなければならなかったため、なかなか大変だったことでしょう。
ミックス作業の人件費が二倍かかってしまうことになります。
ステレオ音源を単にミックスしてモノラルにすればいいのでは?という考えもありますが、音量のバランスが崩れてしまう恐れがあります。
このトラブルを回避するために開発されたのがCompatible Stereo Generatorという機材で、主にラジオ局のプロモ盤を作るために68年から72年頃まで使用されたようです。