LED ZEPPELIN - CELEBRATION DAYS

Led Zeppelinの音源を少しずつ集めています。

Reels Of The Holy 14 : 8月にミックスされた曲 

6月のUSツアーが終わり、8月になるとオリンピック・スタジオ1でアルバム制作の作業が再開されました。

この時期の音源というと、コンパニオン・ディスクにラフ・ミックス二曲が収録されています。

 

1.「Dancing Days Rough Mix With Vocal」
1972年4月12日録音 エンジニア:George Chkiantz、アシスタント・エンジニア:Rod Thear
1972年8月4日ミックス ミックス・エンジニア:George Chkiantz、アシスタント・エンジニア:Rod Thear    

2.「Best One Yet (The Rain Song) Mix Minus Piano」
1972年5月18日録音 エンジニア:Eddie Kramer
1972年8月9日ミックス ミックス・エンジニア:Keith Harwood

 

1.「Dancing Days Rough Mix With Vocal」
全体的な音質やバランスが、公式のミックスと違うことは違うのですが、一聴しただけではわかりません。
ほぼ完成した状態かな、という印象です。

こちらはトラック・シートです。

録音日の日付は4月12日になっていますが、追記があって、8月5日にエレクトリック・ギターがオーバー・ダビングされたようです。
一方で、コンパニオン・ディスクの音源は、8月4日に作られたとされています。

翌日の8月5日にダビングしたギターの音が、前日の8月4日にミックスしたコンパニオン・ディスクの音源には入るはずはないですが、もしかしたら公式のミックスには入った可能性ならありそうです。

ただ。。。コンパニオン・ディスクも公式のミックスもほとんど変わらないように聞こえるので、8月5日にダビングされたギターは公式ニックスには採用されなかったのかもしれませんね。よほど厳密に聴き比べてみないとわかりません。

 

2.「Best One Yet (The Rain Song) Mix Minus Piano」
「The Rain Song」も、このアルバムに収録された他の曲同様、曲名が変更されたようです。
以前書いた通り、最初の頃は曲名が「The Seasons」でしたが、8月の段階では「Best One Yet」になったようです。

聴いてみると、楽器のバランスが公式のミックスと違い、ピアノとストリングスが控えめになっているように感じます。
また左右のチャンネルが逆になっています。

とりあえずすべてのパートは録音されているようで、ヴォーカルも入っていますね。

こちらはトラック・シートですが、曲名は、「Best One Yet」ではなく「The Rain Song」に、日付はミックスをした8月9日になっています。

コンパニオン・ディスクでつけられた曲名とは違いますし。ほかの曲では録音日を記載するのに、ミックスの日付が記載されています。
少し違和感がありますが、この曲のミックス・エンジニアは、キース・ハーウッドだったので、ちょっと他の曲と違う書き方なのかもしれません。

 

さて、このあとの8月後半か9月前半には、断定はできないのですが、アルバムはいったん完成したと考えられます。
一方で「Houses Of The Holy」が実際に発売されたのは、73年3月でした。
その間に何があったのか、次回以降に書いてみたいと思います。