大分前の話になりますが、エディ・クレイマーは自分が録音したテープをオークションに出したことがありました。
その中にはツェッペリンのテープも複数あって、こういうものがオークションに出ていいものなのかと、とても驚いたのを憶えています。
そのテープ、海外の友人が何人かでお金を出し合って競り落とそうとしたのですが、落札は叶わず。。。。
テープがその後、どうなったかはっきりしません。
こちらの写真はオークションに出品されたテープの一本で、「Houses Of The Holy」のマスター・テープです。
スーパー・デラックス・エディションのブックレットにもマスター・テープの写真が掲載されていますが、それとは別にマスター・テープがあったのですね。
箱にはエレクトリック・レディ・スタジオのロゴが入っています(エレクトリック・レディは、クレイマーのスタジオです)。
2トラ、サンパチ(15ips)と書いてあって、カッティングする際の細かいメモや、ノイマンのシステムでカットされたと書いてあるので、確かにカッティング用のマスター・テープと思われます。
注目は日付で、72年9月17日と書いてあります。
アルバムはこの時点でとりあえず完成して、カッティングされたラッカー盤もあるのでしょうか(!)。
また次回以降に書くつもりですが、この後の11月には「The Ocean」のラフ・ミックスが作られます。
レコードになった公式のミックスはそのあとに、さらにカッティングはそのあと、ということになります。
ということは、この写真のマスターは公式のミックスとは違った音源ということになるでしょうか。
少なくとも「The Ocean」は公式のミックスとは違ったものになりそうですね。
一方で、「Dancing Days」や「The Crunge」は、コンパニオン・ディスクのミックスが公式のミックスとほとんど同じなので、このテープも同じようなミックスなのかもしれません
どんな内容か、ちょっと聴いてみたいですね。
もう一つ写真があります。
こちらはラフ・ミックスのようですが、テープの速度が7.5ipsだということもあり、確かにマスターではなさそうですね。こんなものもあるのだなあ、と。