音質に対してこだわりを見せるジミーですが、レコードについても当てはまります。
ジミーが試したことのひとつに、自分がお墨付きを与えたラッカー盤から複数のスタンパーを作り、そのスタンパー各国に送ってプレスしてもらうという方法がありました。
これなら音質の優れたレコードを世界中の人に聴いてもらえますね(ファースト・プレスに限られてしまうのですが)。
一般に世界中でレコードを製造する場合、本国ではマスター・テープからプレスしますが、その他の国ではマスター・テープのコピーを元にプレスします。
アナログ・テープの場合、コピーをすれば音質は劣化しますし、カッティングのよしあしによっても音質は影響を受けてしまうといわれています。
各アルバムがどんな様子かといいますと。。。
- サード・アルバムまでは各国個別にカッティングをしていたようです(例外としてドイツ盤の一部のようにUS盤のスタンパーが使われた盤もあります)。
- フォー・シンボルスと聖なる館については、US盤、UK盤、ユーロ盤の一部が共通のスタンパーを使ったようです。残りの国は個別にカッティングしたようです。
- Physical Graffitiはよくわからないですね。UK盤とユーロ盤の一部は共通ですが、他は各国個別にカッティングしていたように思えます。
- Presence、永遠の詩、In Through The Out Doorは、多くの国で共通のスタンパーを使ったようです。
- CODAはUS盤とユーロ盤は共通です。でもその他、たとえば日本盤は別にカッティングされています。