オリジナル盤
これまで初期に発売されたアルバム三枚のUSオリジナル盤とUKオリジナル盤について書いてきました。 これらはジミー・ペイジの監修の元、マスター・テープから直接レコードを作った可能性が高く、音質面で期待できる盤です。 他の国のオリジナル盤は、マスタ…
音質に対してこだわりを見せるジミーですが、レコードについても当てはまります。 ジミーが試したことのひとつに、自分がお墨付きを与えたラッカー盤から複数のスタンパーを作り、そのスタンパー各国に送ってプレスしてもらうという方法がありました。 これ…
レコード盤を何枚も聴いていると、だんだんとオリジナル盤やファースト・プレスに興味が湧いてきます。 やはりいい音質で聴きたいという思いがあるからでしょう。 ジミーはアルバムを発売するときにはカッティングに立ち会ったといいますが、それは主要国向…
オリジナル盤とファースト・プレスというコトバ、人によって定義が少しずつ違っているようです。 このブログでは、初回発売時のレコード番号で販売された盤をオリジナルとして書いています。 たとえばファースト・アルバムは、US盤であればSD8216、UK盤であ…
サード・アルバムは、メンフィスにあるArdent StudioでTerry Manningがマスタリングしたことがわかっています。作業にはジミーも同席していたそうです。 どんな様子だったか当事者であるジミーやTerry Mannuingが語ったインタビューがいくつかあるのですが、…
サード・アルバムのUKオリジナル盤も、他のアルバムと同じように細部に違いがあります。 まずはカバーから。 写真のカバーはUK製で、UKオリジナル盤に一般的に使われているものです。 カバーを製造が間に合わなかったためか(?)、一部のUK盤には西ドイツ製の…
オリジナル盤は何度かプレスを重ねたようで、いろいろなマトリックス・ナンバーを見かけます。 ファースト・プレスの時点でも複数のラッカー盤がカッティングされたようで、おそらくサフィックスがA~C、少なくとも3枚はあるのではないでしょうか。 手元にあ…
70年夏のUSツアーが行われた頃、メンフィスにあるMastercraftでサード・アルバムのカッティングが行われました。 MastercraftはAuditronicsという放送機器を扱う会社の一部門で、Howard Craftというエンジニアが作ったマスタリングを行う会社です。地元メン…
細かい話になりますが、セカンド・アルバムのUKオリジナル盤の違いついて。 セカンドアルバム、ブラウン・ボマーとも言います。 カバーの色から、そう呼ばれるようになったのですが、発売時期によって色味が若干違いますね。 手持ちの盤をみると、初めは確か…
セカンド・アルバムのUS盤は、発売早々、針飛びが起こるという問題に見舞われました。 ファースト・プレスの代わりの盤が必要となり、まずカッティングされたのはサフィックスがDの盤です。 針飛びの起きたのはB面の"Ramble On"と"Moby Dick"だったらしく、…
セカンド・アルバムのファースト・プレスは、ニューヨークのElectric Lady Land Studioでミックスされ、Sterling Soundでマスタリングとカッティングが行われました。 担当したエンジニアは、ミックスがEddie Kramer、マスタリングとカッティングがRobert Lu…
セカンド・アルバムにもいくつかスタンパーの違う盤があります。 まずはファースト・プレス。 マトリックス・ナンバーはA~Cの3枚です(もしかしたらコロンビア・レコードの工場向けにもう一枚あったかも知れません)。 ファースト・アルバムの売れ行きから、…
盤の違いを比べてみました。 ファースト・プレスは、マトリックス・ナンバーのサフィックスがA1/B1の盤です。 音量は小さめで、少し高音が出ているでしょうか、華奢な印象です。 またコンプレッサーがかかっているようにも思えますね。 ステレオ効果ですが、…
ファースト・アルバム UKオリジナル盤の違いを調べてみました。 まずはカバー。 バンドとアトランティック・レコードのロゴに色に、ターコイズ・ブルー(写真)とオレンジの二種類があります。 2014年に発売されたスーバー・デラックス・エディションのブック…
UKオリジナル盤も盤によって細部に違いがあります。 でも、まずはUK盤共通の特徴を挙げてみます。。。 カバーは一般的なUK盤で見られる、ボール紙に直接印刷したE式といわれるつくりです。 表面はビニールがコーティングされていて、光沢があります。 US盤に…
マトリックス・ナンバーのサフィックスがA~Cのオリジナル盤について、周波数特性を比べてみます。 デジタル・レコーダーを使って、それぞれの盤のGood Times Bad Timeからコーラス部分を5秒間抜き出してみました。 こちらはAです。 続いてBです。 Cです。 …
写真はマトリックス・ナンバーのサフィックスがCの盤です。 Cの右にはAT/GPという文字が刻まれています。 これはGeorge Pirosがカッティングしたことを示します。 この盤は、Bの盤よりもさらに高域が強調されています。 迫力があって、Aの盤とはかなり印象が…
写真はマトリックス・ナンバーのサフィックスがBの盤です。 Aの盤に対して、全体的に音量が大きくなり、特に高域が持ち上げられています。 これは誰がカッティングしたのでしょう? A面のデッドワックスには、小さな文字でRew(?)と刻まれています。 Discogsに…
写真はUS盤のカバーです。 一般的なUS盤で採用される、ボール紙に印刷した紙を貼り付けるA式というつくりでできています。 アトランティック・レコードのロゴの上にレコード番号が記載されていますね。 オリジナル盤、SD8216は77年まで製造されました。 こち…
2014年~15年に発売されたリマスター盤をきっかけに、昔買ったレコードを聴き返してみました。あれこれとっかえひっかえ比較してみるといろいろと新しい発見が。それらを少しずつ書いていきたいと思います。。。 まずはファースト・アルバムのオリジナル盤か…